中国新聞オンライン
中国新聞 購読・試読のお申し込み
サイト内検索

HAVゴルフ場で意見書 '10/6/8

 民事再生手続きに入っている広島県出資の第三セクター「広島エアポートビレッジ開発」(HAV)の新たな再生計画案について、広島地裁尾道支部が選任した監督委員が、「民事再生法の原則に違反する恐れがある」とする意見書を同支部に提出したことが7日、分かった。ゴルフ場の会員がプレー権を失う内容に関して指摘した。23日の債権者集会での採決に影響する可能性もある。

 監督委員は再生手続きの調査や報告、計画の実行を監督する役割を持つ。再生計画案に付す意見書は、裁判所や債権者の判断材料となる。井上正信弁護士が務めている。

 新たな再生計画案では、ゴルフ場「フォレストヒルズゴルフ&リゾート」(三原市)の売却に伴い預託金(1口1200万円)の31%以上を弁済する。一方で、プレー権は財産上の評価をしておらず、会員は退会となりプレー権を失う。

 これに対し、監督委員は、プレー権を評価しない判断が会員にとって不利と指摘。無利子融資残高の債権を持つ県との間の平等性を欠き、「債権者平等の原則に違反する恐れがある」との見方を示した。一部会員でつくる「有志の会」は、プレー権の継続を求めており、その主張に近い内容である。

 会員のプレー権をめぐっては、ゴルフ場事業を落札した幸陽船渠(せんきょ)=三原市=が、再生計画案とは別に対応策を検討。年会費を支払えば新たに会員となり、現行水準の料金でプレーできるようにする方針を決め、13日に開く会員説明会で伝える。

 しかし、有志の会は、幸陽船渠が示す会員の取り扱いは「法的拘束力がない」と批判。世話人の緒方俊平弁護士は「民事再生を申請したゴルフ場は、会員との契約を解除する権利はないとの判例もある」と話し、14日の同会総会で債権者集会に向けた対応を協議するという。

 HAVの亀頭睦訓社長は「監督委員の指摘に驚いている。(HAVの)代理人の弁護士と協議するが、新たな計画案で債権者の理解を得られるよう説明を尽くしたい」としている。


  1. パスピーで運賃誤徴収
  2. 選挙出勤を代休で人件費抑制
  3. イベント盛況 三次の鵜飼<動画あり>
  4. 10会場で「山の日」の集い
  5. 交流戦、カープ選手に大声援
  6. ローズ福山が両チームに花束
  7. 知事が二葉山トンネル視察
  8. 薬物防止教室の実施増える
  9. 現・新一騎打ち 大竹市長選
  10. 島根原発へ立ち入り検査
  11. 国政への思い語る 二井知事
  12. 休日市議会を諮問 柳井
  13. 萩・石見空港存続求め大会
  14. 基金取り崩し黒字 福山競馬
  15. とうかさん マナーが悪化
  16. 暴力団追放へ 三原で総会
  17. ネパールで被爆地関心高まる
  18. 三原でピアノ予選 音楽コン
  19. お気に入り情景写真展 岩国
  20. 障害者楽しむ 美和の体験村
  21. 因島水軍まつりの概要決まる
  22. 和船競う 萩おしくらごう
  23. 北広島で「壬生の花田植」<動画あり>


MenuTopBackNextLast
安全安心