菅直人首相は6日未明、首相官邸で米国のオバマ大統領と初めて電話で協議した。両氏は米軍普天間飛行場移設問題に関する日米共同声明の着実な履行で一致。大統領は菅氏の首相就任に祝意を述べた上で、普天間移設問題についても「日米合意をもとに対応していこう」と語った。菅氏は「しっかりと取り組んでいきたい」と応じた。
協議は米側が申し入れ約15分間行われた。大統領は「平和と繁栄を推進する世界規模のパートナーシップを築きたい」と語った。
首相は「自分が市民活動から政治活動を始めたことと、(大統領の経歴に)共通点を感じている。カナダ(でのサミット)でお話しするのを楽しみにしている」と述べた。大統領も「市民活動家として共通するところがありそうだ。話をするのを楽しみにしている」と応じた。【影山哲也】
毎日新聞 2010年6月6日 東京朝刊