倉敷市がＣＡＴＶ加盟に補助金　アンテナ規制で美観維持

　岡山県倉敷市の観光名所・美観地区の景観を守ろうと、同市はテレビアンテナの要らないケーブルテレビに加盟した世帯に５万円の補助金を出すことを決めた。設置済みのアンテナを見えにくい場所などに移した世帯にも最高２万５千円を支給する。

　伊東香織市長が７日、表明した。補助金による事実上のアンテナ規制で、市によると全国的にも珍しい取り組み。

　「美しいまちなみ大賞」を受賞した美観地区では、倉敷市が電線の地中化など景観維持策を進めている。２０１１年７月の地上デジタル放送完全移行を前に市が実施したアンケートで、約半数の世帯が「今後アンテナ設置を考えている」と回答していた。

　補助金支給の対象は美観地区周辺の約２００世帯。これまでは近くのホテルに共聴受信の施設があったが、地デジ化を機に廃止する。