家畜の伝染病、口てい疫の問題で、宮崎県は、発生地から半径10キロ以内でワクチンを接種した牛や豚のうち、感染の疑いが出ていない家畜の予防的な処分を、5日から始める方針を明らかにしました。
口てい疫が発生した農場から半径10キロ以内では、感染の拡大防止のため、先月22日から処分を前提として牛や豚などにワクチンの接種が行われました。接種を受けた牛や豚のうち、感染の疑いが出ていない家畜は9万頭余りで、宮崎県は、このうち、日向市のワクチンを接種した豚およそ600頭について、5日から予防的な処分を始めることになりました。ワクチンを接種し、感染の疑いが出ていない家畜の処分はこれが初めてです。また、宮崎県は、4日夜、新たに川南町と新富町にある2か所の農場で、口てい疫に感染の疑いがある牛や豚が見つかったと発表しました。これで口てい疫に、感染、または感染の疑いがある家畜が見つかった農場などは271か所になりました。一方、宮崎牛の主力の種牛5頭は、3日に採った検体の検査結果も陰性で、今のところ感染は確認されていません。