火山噴火:各国の航空当局 事故回避で飛行禁止措置発令

2010年4月15日 21時11分 更新:4月15日 23時33分

 【ロンドン会川晴之】アイスランドで14日に噴火した火山の影響で、火山灰が15日に欧州北部に広がった。各国の航空当局は、エンジン故障などによる事故を回避するため、相次いで飛行禁止措置を発令した。英国では、正午(日本時間同日午後8時)から、全空域での飛行を禁止した。日本からロンドン、アムステルダムに向かった旅客機が引き返すなど、欧州の空の交通網は大混乱に陥った。

 英国のほか、デンマークやオランダなどが飛行禁止措置をとるか、同日夕からの実施を検討している。

 成田を同日昼前後にロンドンに向かった日本航空、全日空便と、成田からアムステルダムに向かった日本航空便は、成田に引き返した。

 航空当局によると、火山灰は約1万6000メートルの高さに達して南下しており、同日午後に英国北部に達する見込み。

 噴火した火山は、アイスランド南部のエイヤフィヤットラヨークトル火山で、噴火は現在も続いている。ロイター通信によると、アイスランド当局は氷河が溶け、洪水が発生する恐れがあるとして周辺住民約700人に避難勧告を出した。

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