【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザへの国際支援船団を5月31日、イスラエル軍が急襲した事件で、5日付の英紙ガーディアンは、死亡した乗船者9人が計30発の銃弾を受けていたことがトルコ当局による解剖で分かったと報じた。多くは至近距離からの発砲だという。イスラエルは事件について、正当防衛と主張している。
死亡したのはトルコ人8人と、トルコ国籍と米国籍の二重国籍者1人。ガーディアンによると、5人は頭に銃撃を受け、19歳の男性は45センチ未満の至近距離から顔や後頭部などに5発の銃弾を受けていた。また、英国に帰国した乗船者の一人は同紙に対し、ほかに6人が行方不明になっていると語り、死者数が増える可能性を指摘した。
毎日新聞 2010年6月6日 東京朝刊