(CNN) イスラエルが5月31日に拿補(だほ)したパレスチナ自治区ガザ支援船団との通信内容を公開したテープに、船団側からとされる反ユダヤ、反米的な暴言が録音されていたことについて、同国は6日、テープを編集していたことを認め、発言者は特定できないと述べた。
イスラエルが4日夜に公表した26秒間のテープには、同国軍が船団に発した警告に対し、「黙れ、アウシュビッツへ帰れ」「われわれはアラブの対米闘争を支援している。9.11を忘れるな」と応答する音声が入っていた。船団を組織した団体側は、テープを操作したとしてイスラエル当局を非難していた。
イスラエル軍は6日、新たに約6分間のテープを公表。これには、最初のテープに入っていなかった雑音、そして、同じ周波数帯で交わされていた他言語での通信などが含まれていた。軍はウェブサイト上で、1本目のテープでは船団側とのやり取りを聞き取りやすくするため、交信のない部分や聞き取れない言葉を削除していたと説明するとともに、どれが船団側の応答だったのかは特定できないと述べた。