東横インの「違法改造」事件は各地で次々と明らかになっているが、これは人命のかかっている姉歯事件に比べると、罪は軽い。社長も「制限時速60キロの道を67、8キロで走っても、まあいいか」などと発言してバッシングにあっているが、現実にはすべてのホテルに車椅子用の駐車場と客室を義務づけるほど障害者が宿泊するとは考えられない。障害者には他のホテルを選ぶ自由もあるのだから、実害はほとんどないのではないか・・・などと書くと、私もバッシングされそうだが、こういう問題には合理的な解決法がある。
東横イン(のような障害者対策をしないホテル)は、「罰金」を政府に支払う代わりに対策の義務を免除してもらい、政府はその罰金をプールしてバリアフリーのホテルに補助金として支給すればいいのだ。これは地球温暖化対策として提案されている「排出権取引」と同じメカニズムで、いわば「バリアフリー拒否権取引」である。
この拒否権の単価は、市場で決めればよい。政府が障害者用設備の地域あたりの総枠を決め、その基準以上の設備を作ったホテルは東横インに拒否権を売るのである。これによって拒否権の価格は設備の限界費用と均等化するので、バリアフリー化しやすい(敷地の広い)ホテルが多くの設備をつくるようになり、効率的にバリアフリー化するインセンティヴも生まれる。
障害者対策にコストがかかる、などというのは公然と口にしにくいpolitically incorrectな話題だが、彼らを「弱者」として特別扱いするのではなく、普通の人と同じようにビジネスライクに考えてはどうだろうか。
東横イン(のような障害者対策をしないホテル)は、「罰金」を政府に支払う代わりに対策の義務を免除してもらい、政府はその罰金をプールしてバリアフリーのホテルに補助金として支給すればいいのだ。これは地球温暖化対策として提案されている「排出権取引」と同じメカニズムで、いわば「バリアフリー拒否権取引」である。
この拒否権の単価は、市場で決めればよい。政府が障害者用設備の地域あたりの総枠を決め、その基準以上の設備を作ったホテルは東横インに拒否権を売るのである。これによって拒否権の価格は設備の限界費用と均等化するので、バリアフリー化しやすい(敷地の広い)ホテルが多くの設備をつくるようになり、効率的にバリアフリー化するインセンティヴも生まれる。
障害者対策にコストがかかる、などというのは公然と口にしにくいpolitically incorrectな話題だが、彼らを「弱者」として特別扱いするのではなく、普通の人と同じようにビジネスライクに考えてはどうだろうか。
コメント一覧
いつも拝読しています。
「拒否権」を「免除権」とへりくだっておくと、受け入れられやすくなるかもしれませんね。
ニュースでは例によって、一点の疑いも無く東
横インの社長を人非人扱いです。テレビのキャスター、コメンティターは自分を正義の味方と信じて疑っていません。やれやれ。社長の発言も誉められたものではありませんが、本音なのでしょう。そもそも条例で縛ることなのか分かりません。仰る様にビジネスライクに考えたほうが、ホテルの多様性も含め幅広い利用者に有効だと思います。
誰のための合理化か
2度目の投稿です。
私は池田氏の解決法には疑問を感じます。その方法はホテル業界には合理的で、メリットは大きいでしょう。けれど、「弱者」にとってはどうか?
このような「取引」がなされると、「弱者」にとっては「他のホテルを選ぶ自由」が実質的になくなってしまう可能性が大です。つまり、大半が「拒否権」を行使した結果、「弱者」が選択しうるのは限られてしまう、というような状況です。
このような事態に陥ってしまうは、事態は一ホテル業者が「弱者」を排除したということよりも「罪深い」ことでしょう。社会全体で、自由競争社会から得られる恩恵を「弱者」から疎外してしまうことになるのですから。
その辺は拒否権の単価如何でしょう。
子連れ妊婦は無視されてるが
規制緩和が泣く。詰り大きな声では言えないが(内緒で本音言うと・・。)何処の公園にも大きなスペースを占める身障者用の車椅子侵入可能のトイレをこれ見よがしに作ってる。???
これねー一律右へ倣え{正義の味方・お上の法律守ってるよ}でないでしょうかねー。違法に改築を後でして儲けを揚げようとした「脱税と詐欺」は認めますよ。断じて嘘ついてその場しのぎして税法で優遇されてるバリアー設備を設置した事で免税されているのは真実です。私が言いたいのは
公園ですよ、小さい子供連れも居ます。何故か子供は自分で一人でトイレしたのです。お子様専用の幼稚園やら保育所にある子供用のトイレを設置してる公園って無いのです。又ペット用というかペットの糞を流せるとか、足を洗えるとか・・。すみません。財政難でした。しかし 圧倒的に公園はペット連れや小さい子供の方が身障者より多数では? それに少子化対策とか言う割に子供の目線で作られた 小さい手を洗う洗面手洗いも無いのです。赤ちゃん連れて上の幼児を抱き上げて大人用の洗面器で手洗いさせたり身重で子供抱き上げて、手を洗わせる事などは少数者以下の目に入らない未だ陽の目を見ない生命など無視なのでしょうね。流産しても私事で不注意なのかしら?
身障者には優しくても、それも一部の人では無いかしら? 声が大きい身障者ばかりが優遇されてるのでは?子供に優しく、子連れ母や子連れ妊婦にも優しくないのは奇妙な気がしています。