北朝鮮 異例の最高人民会議へ
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北朝鮮 異例の最高人民会議へ

6月7日 4時47分

北朝鮮は7日、異例となることし2度目の最高人民会議を開くことにしており、キム・ジョンイル総書記の後継体制に関連した人事や、経済の立て直しに向けた法律の整備などが行われるという見方が出ています。

北朝鮮で最高人民会議が1年に2度開かれるのは異例で、とりわけ上半期に2度開かれるのは、1962年以来のことです。議題は明らかにされていませんが、先月、最高権力機関である国防委員会の委員を務める軍の幹部が「高齢のため」という前例のない理由で職を解かれことから、国防委員会の人事などキム・ジョンイル総書記の後継問題に関連した議事が行われるのではないかという見方が出ています。また、会議の開催は、キム総書記の中国訪問後に決まったことから、中国をはじめとする外国の企業からの投資を誘致するための新たな法律の整備など、混乱した経済の立て直しに向けた措置を決める可能性も指摘されています。さらに、韓国が哨戒艦沈没事件を国連安全保障理事会に提起し、南北の間で緊張が高まっているだけに、最高人民会議の場で北朝鮮指導部が韓国との関係について何らかの決定を出すのかも注目されます。