普賢岳の大火砕流から19年
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普賢岳の大火砕流から19年

6月3日 12時54分

43人が犠牲となった長崎県の雲仙・普賢岳の大火砕流から3日で19年を迎え、被災した島原市では、市民が花を手向け、犠牲者を追悼しています。

平成3年6月3日に起きた長崎県の雲仙・普賢岳の大火砕流では、消防団員や報道関係者など、あわせて43人が犠牲になりました。大火砕流の発生から19年を迎えた3日、島原市が建立した慰霊碑の前に献花台が設けられ、朝早くから遺族や市民が訪れて花を手向けました。黙とうをささげた島原市の横田修一郎市長は「防災対策の教訓として命がいかに大事かということを訴えていくことが大切だと痛切に感じている。二度と同じような被害を出さないようにするのが、私の使命だ」と話しました。また、普賢岳を望む場所に建てられた消防団員の殉職者慰霊碑にも献花台が設けられ、訪れた人たちが犠牲になった消防団員12人を追悼しています。一方、地元の多くの小・中学校では、噴火災害を実際に体験した人たちの講話が行われていて、子どもたちが噴火災害の恐ろしさを学んでいます。