普賢岳の大火砕流から19年
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普賢岳の大火砕流から19年

6月3日 17時50分

43人が犠牲になった長崎県の雲仙・普賢岳の大火砕流から3日で19年になり、被災した島原市では、市民が花を手向け、犠牲者を追悼しました。

平成3年6月3日に起きた長崎県の雲仙・普賢岳の大火砕流では、消防団員や報道関係者などあわせて43人が犠牲になりました。大火砕流の発生から19年となった3日は、慰霊碑の前に献花台が設けられ、朝早くから遺族や市民が訪れて花を手向けました。黙祷(もくとう)をささげた島原市の横田修一郎市長は「災害の教訓として、命がいかに大事かということを訴えていくことが大切だと痛切に感じている。二度と同じような被害を出さないようにするのが私の使命だ」と話しました。大勢の犠牲者が出た農業研修所の跡地には、遺族や当時、島原市長だった鐘ヶ江管一さんなど、およそ40人が集まり、花束をささげ、犠牲者を悼みました。そして、大火砕流が発生した午後4時8分には、サイレンと同時に慰霊の鐘が打ち鳴らされ、集まった人たちが普賢岳の方向に向かって静かに黙祷(もくとう)していました。