大手スーパー「ダイエー」の創業者、中内功氏の次男で、プロ野球ソフトバンクの前身のダイエーホークスのオーナーだった中内正容疑者が、功氏が亡くなる前に贈与された5億5000万円余りを税務署に申告せず、2億7000万円余りを脱税したとして、さいたま地方検察庁に逮捕されました。
逮捕されたのは、ソフトバンクの前身の福岡ダイエーホークスの元オーナーで、東京・港区の会社役員、中内正容疑者(50)です。さいたま地検の調べによりますと、中内元オーナーは、父親の功氏が亡くなる半年ほど前の平成17年、東京・田園調布の自宅をおよそ12億円で売却して得た利益のうち5億5000万円余りを贈与されましたが、税務署に申告せず、贈与税2億7000万円余りを脱税したとして相続税法違反の疑いが持たれています。調べに対し、中内元オーナーは、容疑について「弁護士と相談したい」と供述しているということです。自宅の売却代金は中内元オーナーの借金の返済に充てられていましたが、さいたま地検では、功氏が所有していた分の5億5000万円余りについては中内元オーナーが功氏に返済しなければならないようにみせかけて不正に贈与税を免れようとしていたとみて調べています。