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セパタクロー、サッカーW杯便乗アピール

 間近に迫ったサッカーW杯に向けて、同じ“足技スポーツ”のセパタクロー日本代表が、大アピール計画を決行する。各地で行われるパブリック・ビューイング(PV)会場で、試合前やハーフタイムにど派手な試技を披露するもの。実は、世界NO・1を決める4年に1度のアジア大会が11月、中国・広州で開催され、日本代表は優勝を狙う。年間資金は100万円未満のスポーツだが、W杯に便乗した知名度アップ作戦は成功するか?

 東京・渋谷のクラブが熱気で包まれた。1日、セパタクロー日本代表が4チームに分かれて、この日だけの特別試合を行った。公式戦ではない。知名度の低いセパタクローを知ってもらうためだけの試合だ。

 宙返りして放つ「ローリングアタック」が次々に決まる。サッカーでいうところのオーバーヘッドシュートだ。まるでCG加工したアクション映画のようだが、小細工は一切ない。パワーとスピード感あふれるプレーに客席は何度も総立ちになり、割れんばかりの歓声で場内の空気が揺れた。

 実は2年前から「KELU(ける)」と銘打って3カ月ごとに開催している。この日が8回目だった。企画した日本セパタクロー協会理事で代表選手でもある矢野順也さん(34)は「多くの人にこの競技の素晴らしさを知ってほしい。技術の高さは自信がある。今年はW杯のPV会場に殴り込みたい」と落ち着いた口調ながら熱っぽく宣言した。

 サッカーとは同じ足を使う競技だが、代表選手の環境は大きく違う。年間強化費は「100万円に届かない」(矢野さん)という。それでも日本代表は世界選手権で優勝経験を持つ強豪だ。セパタクローでは世界NO・1チームを、4年に1度のアジア大会で決する。毎年開催される世界選手権よりも格上で、タイ、マレーシアのトップ2のレギュラーチームはアジア大会に照準を合わせてくる。10年は11月に中国・広州で行われ、過去にアジア大会3位が過去最高位の日本代表は、虎視眈々(たんたん)と頂点を狙っている。

 実力はある。圧倒的にないのは資金と知名度。そこでサッカーW杯に注目した。「サッカーが好きなら絶対楽しんでもらえる。特にPV会場は画面を通しての観戦だから、生身のプレーだって見たくなるでしょ。試合前やハーフタイムで10分…いや5分あれば盛り上げられる」と本場タイのプロリーグで活躍する寺本進(34)は力強く握りこぶしをつくった。

 具体的な計画はこれから考えるが、関東地区のPV主要会場に売り込みをする予定だ。もしかしたら、サッカーよりもセパタクローの日本代表の方が大きな拍手と歓声を浴びるかもしれない。【寺沢卓】

 [2010年6月7日9時20分 紙面から]


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