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ヤンキースタジアムでボクシング世界戦

 この日、新スタジアムで初、新旧あわせても34年ぶりのボクシングの試合が行われた=ヤンキースタジアム(撮影・大橋小太郎)
 この日、新スタジアムで初、新旧あわせても34年ぶりのボクシングの試合が行われた=ヤンキースタジアム(撮影・大橋小太郎)

 「WBA世界Sウエルター級タイトルマッチ」(5日、ニューヨーク)

 大リーグ・ヤンキースの本拠地・ヤンキースタジアムで34年ぶりに行われたボクシングの試合で、元2階級王者で同級5位の挑戦者ミゲール・コット(プエルトリコ)が9回42秒TKOで王者ユーリ・フォアマン(イスラエル)を破り、Sライト、ウエルターに続く世界3階級制覇を達成した。

 ヤンキースタジアムで行われるタイトルマッチは76年9月28日の世界ヘビー級タイトルマッチ、王者モハメド・アリ(米国)対ケン・ノートン(米国)戦(第3戦、アリが15回判定勝ち)以来のこと。09年に開場した新球場では初めてとなる。ベラルーシ出身の王者・フォアマンは09年11月に獲得した王座の初防衛だった。

 フィールド中央部に設置された屋外特設リングで行われた試合では、身長で上回るフォアマンがフットワークを使うのに対し、コットはガードを固めてプレッシャーをかける。両者が鋭い左を突き、主導権を争っていた7回、フォアマンが赤コーナー付近で足を滑らせて転倒し、右ひざを負傷。最大の武器であるフットワークが使えなくなり、ここからはコットの一方的なペース。8回途中には王者陣営のセコンドがタオルを投入するが、アーサー・マーカンテ主審はこれを認めず、試合は続行。9回開始直後、コットの左ボディーでフォアマンがダウンしたところでストップとなった。コットは37戦35勝(28KO)2敗、フォアマンは30戦28勝(8KO)1敗1NC。なお、この王座の暫定王者には石田順裕(金沢)が就いており、09年8月の同王座獲得から1度の防衛に成功している。

(2010年6月6日)
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