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福島2冠ならず…女子200メートル2位

 女子200メートル決勝 23秒56で福島千里(左)に競り勝ち、初優勝した高橋萌木子=香川県立丸亀競技場
 女子200メートル決勝 23秒56で福島千里(左)に競り勝ち、初優勝した高橋萌木子=香川県立丸亀競技場

 「陸上日本選手権兼広州アジア大会代表選考会最終日」(6日、香川県立丸亀競技場)

 男子やり投げで村上幸史(30)=スズキ浜松AC=が80メートル60で11連覇を果たした。女子200メートルは、福島千里(21)=北海道ハイテクAC=が23秒57の2着に終わり、100メートルとの2冠を逃した。高橋萌木子(21)=平成国際大=が23秒56で初優勝した。男子100メートルは江里口匡史(早大)が10秒26で2連覇し、塚原直貴(富士通)は2位。同400メートルは金丸祐三(大塚製薬)が6連覇。女子5000メートルは福士加代子(ワコール)が15分29秒80で3年ぶりに勝ち、1万メートルと合わせ2冠。同円盤投げは室伏由佳(ミズノ)が9連覇した。

  ◇  ◇

 高速ピッチで逃げる福島の走りにいつもの伸びがない。ゴール直前、猛然と追い込んだ高橋が胸の差でかわすと、約1万5千人の観客が大きくどよめいた。100分の1秒差。「気持ちで負けてしまった。2冠ができずにとても残念」。21歳の同期対決で2年ぶりに敗れた福島は声を震わせ、悔し涙を隠せなかった。

 日本の女子短距離界をけん引する2人は新時代を象徴する存在だ。高橋は埼玉栄高時代に高校総体100メートルを3連覇した逸材。だが、昨季の直接対決は3大会連続で100分の1秒差に泣くなど連敗が続き、今季も水をあけられていた。「後半勝負でチャンスはある」との確信を力に変え、一矢報いた初優勝。こちらも涙がこぼれた。

 日本新の重圧が動きを硬くしたのか。高橋との直接対決も10連勝で止まり、福島は「久しぶりに負けて学ぶことがたくさんある。やっぱり高橋さんは強い」と涙声で言った。

(2010年6月6日)





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