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【プロ野球】西武・岸が2安打完封 夜の帝王が苦手の昼で好投2010年6月7日 紙面から ◆西武9−0中日
満員御礼のナゴヤドームで、華麗に舞った。岸がリーグトップに並ぶ8勝目。「2試合連続でチームに迷惑をかけていたので、チームに勝ちがつく投球がしたかった」。2安打しか許さず、今季2度目の無四球完封勝利。ヒーローインタビューで、静かにほほ笑んだ。 伝家の宝刀、カーブがさえ渡った。3回無死一塁で谷繁に、5回1死二塁では井端に対し、ともに初球をカーブで入り、それぞれ空振り、見逃しでストライクを奪って優位に立つと、低めにボールを集めて後続を断った。「ブルペンでは全部高めだったけど、何とかなりました」とうなずく岸を、渡辺監督は「今日くらい低めにきまってくれると打ち崩すのは難しい」と大絶賛した。 雪辱も果たした。昨季2試合で3被弾したブランコをカーブ、チェンジアップ、カーブで3打席連続の空振り三振。「意識してました。細川さんの構えたところに投げられたと思います」と、岸は胸を張った。 この日はデーゲーム。“夜の帝王”と異名を取るナイトゲームに比べ、勝率は悪い。試合前の調整を工夫し、キャッチボールをした後、デーゲームの勝率がいい“昼の帝王”帆足にならい、内野と外野の境目、そして外野フェンス沿いでゆっくりランニングをした。 岸に誘われて連れ添った潮崎投手コーチは「こちらは(昼と相性がよくないことに)気付いてなかったけど、験担ぎだったのかな」。“夜の帝王”はきっちりと昨季の5月4日の楽天戦(西武ドーム)以来のデーゲーム白星を自身初のデーゲーム完封で飾ってみせた。 「ドームだからデーゲームって感じはしなかったけど、時計を見たらそうでしたね」。苦手を一つ克服し、真のエースへまた一歩近づいた。 (谷光太郎)
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