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“イラ菅”復活なるか?首相番記者今から警戒
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“イラ菅”復活なるか?民主党の菅直人氏
Photo By 共同 |
8日、菅内閣が発足する。新首相の菅直人氏(63)は、すぐに周囲に怒ることから「イラ菅」のあだ名を定着させたほどの短気で知られる。昨年9月、政権No・2の副総理就任以降は慎重な言動に終始しイライラを封印していたが、本格始動後に「爆発する」との予想も。菅氏を担当する首相番記者ら周辺は戦々恐々としている。
民主党が野党時代の06年、代表代行だった菅氏を担当していた大手報道機関の政治部記者は「論争好きで、番記者を自宅にあげて深夜まで酒を飲みながら話したが、“それは違うだろ”“何回説明したら分かるんだ”と大声で怒鳴りつける。初めての人は面食らうと思う」と振り返る。鳩山由紀夫首相の番記者で、菅新首相の取材もすることになった全国紙の若手記者は「鳩山さんは誠実で気さくに話してくれる人だった。“イラ菅”の噂はよく聞くので、正直怖い」とと警戒。
ただ、1月に副総理兼財務相に就くと慎重な言動に終始。「ダマ菅」「菅黙」と呼ばれるほどで「ポスト鳩山を見据えて抑えていたのだろう」(大手報道機関の副総理番記者)。
しかし、人間はそう簡単には変われない?全国紙の財務相番記者は「定例会見は火曜と金曜の閣議後だけ。首相に比べると、報道での露出がだいぶ少ないから伝わっていないが、実際は時々かんしゃく玉を爆発させたような顔になり、記者の質問に“誰がそんなことを言っているんだ”と突っかかってきたこともあった」と明かした。沖縄返還に絡む日米密約調査では、机を叩いて財務省の官僚らを怒鳴りあげたこともあったという。
首相は原則1日2回のぶら下がりなど、発言を求められる場が多い。全国紙政治部記者は「菅氏は攻められるとイライラする。首相は何かと攻められることが多いので、いつか爆発するだろう」と“イラ菅”の復活を予想。「鳩山氏はぶら下がりでの発言のぶれが政権崩壊につながった。サービス精神のない菅氏はやらない可能性もある」と懸念の声も上がっている。
一方、菅氏は政界入りした30年前から「天下を取る」と周囲に公言し、やっと就いた首相のイス。別の全国紙記者は「小沢一郎民主党前幹事長との関係もぎくしゃくしている今、国民の人気が政権運営の頼みの綱」と指摘した上で「会見やぶら下がりなどでキレたら、テレビカメラを通して国民に見られてしまう。ぶっきらぼうな対応で支持率を下げた麻生太郎元首相の例もある。首相の座を手放したくはないだろうから、イライラを抑えるなど見え方を計算してくるのではないか」と話した。首相交代で国民からの支持を取り戻しつつある菅民主党。“イラ菅”をどこまで抑えられるか注目されそうだ。
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