(交流戦、巨人4−10楽天、3回戦、楽天2勝1敗、6日、東京ドーム)日曜日のデーゲーム。G党は「アーメン」と胸の前で十字を切りたくなった。いや、それどころか「オーメン」だ。
6月6日に投手陣が6発の被弾で連勝ストップ…。巨人にとって「666」はまさに“獣の数字”になった。楽天に制空権を奪われて、今季本拠地ワーストタイの10失点。原監督は7年ぶりに6本塁打を許した投手陣にあきれ顔だった。
「あれだけホームランを打たれるということは、コントロールの精度が良くないということでしょう。(先発の西村は)ピリッとしてほしい。きのうきょう、入ってきたわけじゃないんだから」
厳しい言葉で7年目の西村健に反省を促した。一回、中村紀に先制2ランを浴びたのを手始めに、七回二死でKOされるまで4被弾で7失点。3敗目を喫した右腕は「有利なカウントから打たれてもったいない。情けないです…」と肩を落とした。
6月5試合で投手陣は計40失点。それでも2勝3敗で踏みとどまれたのは打線のおかげだが、マー君には阿部の3ランだけに抑えられた。指揮官は「そういうときもある。すべてを糧にしないといけない」と前を向いた。胸の前で切るのは「十字」ではない。リーグ4連覇、日本一連覇のゴールテープだ。(阿見俊輔)