バイオリサイクル施設

【 平成16年度バイオマス利活用優良表彰 社団法人日本有機資源協会会長賞受賞 】
【 ウェステック大賞2005 プラント部門賞受賞 】

施設紹介

有機性廃棄物バイオガス化+堆肥化施設

バイオリサイクル施設は、分別された厨芥類のほか、紙屑及び草木類などの有機性廃棄物を破砕し、メタン発酵をさせてバイオガスを生成します。バイオガスはガス発電や車両燃料として利用されます。
バイオリサイクル施設に導入された「コンポガスプロセス」は、生ごみ・食品廃棄物・草木類などの固形有機物をメタン発酵するもので、世界で最も多くの実績を有するシステムです。廃棄物を30mm程度に破砕すれば高い固形物濃度(含水率60〜85wt%)で投入可能であり、前処理でポリ袋など分解不適物の除去が不要です。 (発酵残さを有効利用する場合には、その用途に応じ分解不適物の分別・選別を実施します)

※農林水産省の食品リサイクルモデル事業としての補助を受けています。
※農林水産省、環境省、経済産業省から食品リサイクル法における再生利用事業者として登録を取得しています。(メタン化事業、堆肥化事業)
※RPS法に基づく経済産業省の電力認定を取得しております。

バイオガスの特性

発電機室
発電機室

ガスエンジン
ガスエンジン

バイオガスはメタン約60%、炭酸ガス約40%を含み、約21.5MJ/m3N (5,100kcal/m3N)のエネルギーを有しており、そのまま発電利用が可能です。

生ごみ1トンあたり約100〜200m3のバイオガスが得られ、150〜300kWhの発電が可能です。当施設では1時間に600kWh(24時間で一般家庭1400世帯が1日に使用する電力に相当)の発電が可能です。

バイオガス中のメタンを98%以上の高純度に精製して燃料として利用します。場内で使用する重機や、車両の燃料として利用しています。
又、バイオガスを使いガスエンジンにて発電します。電力は施設運転に利用し、発生する熱は発酵槽の加温に利用します。また、余剰電力はRPS法の認定を受けた電力として電力会社へ売却します。

メタン発酵コンポストの特性

熟成ヤード
熟成ヤード

メタン発酵残さには分解しにくい有機物質(セルロースやリグニン)を核として栄養が豊富に残っています。切り返しで一ヶ月程度好気状態に保持することで、熟成した良質のコンポストが得られます。メタン発酵残さの揮発性有機物は分解され少なくなっているため、臭気の発生量は少なく、また脱水時ろ液の方へ塩分が移行し流れているため、農地に優しいコンポストになります。

処理能力

バイオガス回収施設
50t/日 24h
汚泥の脱水施設
80m3/日 8h
  • 簡略な前処理で、低発熱量の有機性廃棄物から可燃性のバイオガスの回収及び残さの堆肥への有効利用が可能なシステムです。
  • 分別された厨芥類の他、草木類等の有機性廃棄物を破砕(30mm程度)し、高温メタン発酵により有機物分解を行い、回収したバイオガスは、高効率なガスエンジン発電などのシステムに適用されます。
  • 発酵槽は横型プログフロー(押出し流れ)方式で高い固形物濃度(含水率60〜85wt%)で投入可能であり、発酵残さを肥料として有効利用する為の選別装置も設置しています。
  • 当設備は農林水産省の食品リサイクルモデル事業としての補助を受けています。又、RPS法に基づく経済産業省の電力認定も取得し、更に、食品リサイクル法に基づくメタン化及び堆肥化リサイクル施設として関係省庁の大臣認定も取得しています。

BIO GAS

生ごみなどの有機性廃棄物をバイオガス化し、
発電や車両燃料に利用

ガスフィルター バイオガススタンド設備

ガスフィルター

バイオガススタンド設備

有機性汚泥や食品工場から排出される動植物性残さなどの有機性廃棄物からメタンガスと炭酸ガスを発生させます。その混合ガスをバイオガスと呼び、天然ガス車両の燃料として使用。また、ガスエンジンにて発電し、電力は施設運転に利用。発生する熱は発酵槽の加温に。余剰電力はRPS法の認定を受けた電力として電力会社へ売却します。

一日フル稼働すれば、一般家庭1400軒が一日に消費する電力を発電できます。[発電能力:600kW]