中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

ルイーズ弾で交流戦首位浮上  

2010年6月6日 紙面から

横浜−楽天 9回に左翼場外へ代打逆転2ランを放ったルイーズ(右)と握手する楽天・ブラウン監督=横浜スタジアムで

写真

◇楽天5−4横浜

 ビッグアーチが左翼席最上段の広告看板を越えて場外へ消えていった。9回無死一塁、代打に起用された新外国人ルイーズが、逆転決勝弾を放った。推定飛距離150メートル。記念すべき来日初アーチは休日でにぎわう公園内の露店を直撃。ブラジャーが山積みになった陳列ワゴンに飛び込んだ。

 「この機会を与えてくれた監督に感謝している。本塁打を打ててエキサイトしている。自分はプラス思考。下を向いちゃいけないんだ」。来日初のヒーローインタビューに応じた大砲は、三塁側の楽天ファンに手を振って応えた。

 現役バリバリのメジャーリーガーから日本球界に転身したものの、守備の不安からDH制のない横浜2連戦は無念のベンチスタート。主砲山崎からは「うじうじすんな」と慰められ、チャンスの場をうかがっていたという。この場面では送りバントで走者を二塁に進める選択肢もあったが、ブラウン監督は「走者をかえす長打を期待していた」。長打力を誇るルイーズのバットにすべてを懸けていた。

 この一発のおかげでチームは今季交流戦初の首位に躍り出た。試合終了後に首位ロッテが中日戦に敗れ、3分6厘差で逆転。チームの借金も2に減った。開幕4連敗で出遅れていた楽天が、2年連続クライマックスシリーズ進出を狙える位置まで戻すことができた。

 「こうやってチームにどんどん貢献していきたい。ぜひとも仙台にチャンピオンフラッグを持ち帰りたい」とルイーズ。6、7日の巨人戦(東京ドーム)では左翼でスタメン出場する可能性がある。頼もしい助っ人の加入でチームに勢いが出てきた。 (鶴田真也)

 

この記事を印刷する


中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ