2点を失ったもののセーブを挙げ谷繁と喜ぶ岩瀬(左)。250セーブに王手をかけた
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敵陣のボルテージが上がっても“不動心”は変わらない。岩瀬がロッテの主砲に一発を浴びながらも、冷静にセーブを積み上げた。その数、「249」。名球会入りへ、ついに王手をかけた。
「“一発でもまだ1点差”って思ってたら、本当に打たれちゃいました。野球って怖いですね」
自分を笑い飛ばせる貫禄(かんろく)がある。3点リードの9回に登板。2死一塁から金泰均に今季初被弾となる2ランを許し、初登板の3月28日以来となる失点を喫した。それでも「いくら点を取られても、チームが勝てばいい」というのが、この守護神の信条。続く青野をあっさり見逃し三振に退けて勝利を完成させた。
「点差が違えば攻め方も違いますし。きょうはぼくが2失点した、というだけです」
あと1つに迫った快挙は早ければ6日にも達成する。「次の登板? どんな気持ちかな。きょう抑えられればよかったけど、失点しちゃったからね。必死かも」と苦笑する。きっといつもと変わらずポーカーフェースで、その瞬間を迎えるのだろう。 (安藤友美)
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