島根系・石見ログ

最近、刺身を食ってない。
食卓にも肉の割合が非常に多い。あれだけ、狂牛病だ鳥インフルエンザだ豚インフルエンザだ言っても、やはり肉が圧倒的に多い。
理由はわかってる。俺が釣りに行ってないからです。
いや、正確に言うと行ってる事は行ってるが、釣ってこないだけですorz
なんか、年々魚が減ってるような気がする。

時期的には春アオリなんだが、今年はまだ１ハイしか釣ってない。冬のテナシイカの時期もあまり釣れなかった。
３月のチヌはまぁまぁいい思いもしたが、一瞬だったし。
俺の腕が悪いのか、運が悪いのかと思ってたら、先週会った漁師も漁獲量が減ってると言っていた。
やっぱ海がおかしいのかなぁ。水温高いし、潮もなんか変だし。
時期外れの魚がたくさん釣れたり、日本海じゃ滅多に獲れない魚が獲れたりする事もあるらしい。
やはり、地球全体がおかしいのだと思う。

それに加え、今までの乱獲だ。それじゃぁ魚が獲れなくなってもおかしくはない。
漁獲量が減るから、ただでさえ少ない漁師の所得が減り、スーパー等で魚の値段が高騰する。
そりゃぁ魚が食卓に並ばなくなりますわなぁ・・・


「魚離れ」が進行と懸念　08年度水産白書
　政府は15日の閣議で「2008年度の水産の動向（水産白書）」を決定した。1人1日当たりの魚介類の摂取量は06年に肉類に抜かれ、07年にはさらに差が開き、国民の「魚離れ」が進行していると指摘。魚に含まれる栄養素の研究結果などから「子供の健全な発育に影響を及ぼす」との懸念を表明した。

　07年までの10年で、すべての世代で魚介類の摂取量が減ったと分析。産地での料理方法を知ってもらったり、家族で食べる機会を増やしたりして「魚食文化」への理解を広めることが必要だと指摘した。
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090515AT3S1402Y15052009.html


値段や料理法だけが問題ではないと思います。

我が家は基本的に店で魚は買いません。買うのはサンマとか、釣れない魚のみ。パックの刺身なんてもっての他。養殖の魚が食卓に並ぶなんでありえない羨ましい家庭です。
理由は簡単。俺が釣ってくるから。釣った魚ばかり食えば、パックの刺身なんて食えなくなります。
網で獲った魚は、急激に温度を下げて魚を殺し保存します。
大量に獲るから仕方ないわけですが、これじゃぁ魚本来の味は薄れます。
俺らが釣った魚というのは、釣った後に血抜きと活き締めをします。

活き締めとは、ナイフ等で魚の神経と断ち切り、魚を暴れさせずに殺して魚を獲れた時と同じ状態に保つ方法です。
当然手間がかかりますから、よっぽどの高級魚でない限りはまずしません。
やるのは俺ら釣り師、もしくわ一本釣り漁師くらいでしょう。
手間もかかりますが、これをするとしないとじゃ味がおおきく変わります。

値段も高く、味もそんなに美味くないんじゃ魚離れも進みますわな。
しかも、最近は子供だけじゃなく、大人までも骨があるからとかいった理由で魚を食わないとか。
もうね、バカじゃないのって思います。

美味くないと言っても、あくまでも釣った魚と比べてのこと。
基本的には肉よりは断然美味いと思います。
それを、小骨がとか、料理法がとかで食わないのはバカとしか言いようがない。

魚の一番美味い食べ方は、刺身よりも焼くこと。
これなら料理法も関係ないです。しかも、焼き加減は難しいですが、それ以外はそんなに難しくない。おまけに、多少鮮度が悪くても美味く食う事ができます。
こういった食わず嫌いこそが、日本の魚文化を衰退させるんでしょうなぁ。

メタボで悩んでる人は、肉より脂肪が少なく、体臭もきつくならない魚を食べましょう。
で、魚は島根産が一番美味いと思います^^