何かとビジター球団泣かせのロッテの本拠地、千葉マリンスタジアム。強い海風、老朽化した人工芝に加え、最近はベンチ裏にも悩みの種が!?
今季のロッテはロードが16勝14敗に対し、ホームは15勝6敗1分と圧倒的に勝率がいい。その背景として、本拠地の地の利も見逃せない。
風速10メートルを超す不規則な「マリン風」、老朽化してデコボコの人工芝に足を取られ、けがをする危険とも隣り合わせだ。さらに29日、交流戦でマリンを訪れた横浜ナインを襲ったのは、困ったニオイだった。ビジター側のベンチ裏トイレからは、激しくむせる声や「オエ〜」という悲鳴が響いた。
翌30日も状況は変わらず。選手会長の村田修一内野手(29)は試合前に「メッチャ臭いですよ。やばくないですか」と顔をしかめた。3月のオープン戦はいなかった“第3の敵”。主砲は「まあ(マリンでは)2試合しかないんでいいですけど。パ・リーグじゃなくてよかった」と、あと1日の我慢を自らに言い聞かせたが…。
試合は延長11回にサヨナラ負け。マリン2連戦は1点も取れず連敗に。村田も4タコに終わった。とはいえ、この日の風速は4メートル程度。人工芝に惑わされる場面もなし。だとすれば敗因は、やっぱりベンチ裏の…。
尾花監督は「(渡辺俊の)対策はちゃんとしてるけど、(野手が)技術的に追いつかない。バント失敗、飛び出しアウト…。細かいことがなかなかできない」と自軍をバッサリ。決してニオイのせいではありません。(笹森倫)