首相、辞任会見開かず

　鳩山首相は二日、辞任した際の正式な記者会見を行わないと、秘書官を通じて内閣記者会に通告した。歴代首相が辞任した際には、官邸の記者会見室で辞任の理由などに関する質疑を受けるのが通例で、国民への説明責任を果たしていないとの批判も出そうだ。

　また、首相は毎日朝夕の二回行っている記者団との質疑応答も今後取りやめる。記者会側は会見を開くよう要請している。

　首相は二日の民主党両院議員総会での退陣表明後、ぶら下がり形式で十分程度、記者団の質問に答えたが、正式な記者会見は行わなかった。

　政権交代前の自民党政権では、麻生太郎前首相が内閣総辞職した二〇〇九年九月十六日に記者会見。福田康夫元首相、安倍晋三元首相も記者会見を開いて退陣を表明した。