4日に中国大使館に侵入したとして逮捕された天安門事件の学生運動指導者のウーアルカイシ容疑者が、犯行前、周囲の関係者に「自首するために来た」と話していたことが分かりました。
中国の民主化運動の元リーダー・ウーアルカイシ容疑者は4日、東京・港区の中国大使館の敷地に侵入した疑いで現行犯逮捕されました。その後の警視庁などへの取材で、ウーアルカイシ容疑者は逮捕される前、周囲の関係者に「自首するために大使館に来た」「亡命生活を終わりにしたい」と話していたことが分かりました。ウーアルカイシ容疑者は1989年に起きた天安門事件の学生指導者として知られ、中国当局から指名手配されています。警視庁は、天安門事件から21年目の4日に逮捕されることで中国政府に自分の主張をアピールする狙いもあったとみて捜査しています。