75%処分終える 感染や疑い18万頭に

(2010年6月5日付)

 県口蹄疫防疫対策本部(本部長・東国原知事)は4日、3日現在の口蹄疫の発生状況や殺処分進ちょく状況をまとめた。感染や感染疑いがある家畜は約18万頭に上り、このうち75%の殺処分を終えた。

 同本部によると3日現在、感染や感染疑いがあるのは18万4頭(牛3万2226頭、豚14万7761頭、山羊・羊17頭)。市町別では、川南町が13万9222頭と最も多く、高鍋町2万3808頭、都農町7289頭、新富町3725頭、木城町3272頭、西都市2018頭、えびの市670頭だった。

 そのうち殺処分は、ウイルスの拡散が多いため優先的に処分している豚が81・9%。山羊・羊94・1%で、牛は43・3%にとどまった。殺処分を終え、ふん尿の埋却や牛舎の消毒などの防疫措置まで完了したのは64・8%(牛39・9%、豚70・3%、山羊・羊94・1%)だった。

 感染・感染疑い分とワクチン接種対象分を含めると、処分対象は27万2191頭で、県内で飼育されている牛と豚の約22%に上る。