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【首相辞任】欧米主要紙が論評 「恥をさらさないような指導者を」 (1/2ページ)

2010.6.3 20:38
このニュースのトピックス鳩山内閣

 鳩山由紀夫首相の辞任表明について、米欧の主要紙は3日付の社説で論評し、鳩山政権を批判的に総括する一方、次期政権に期待を寄せた。

     ◇

 米紙ワシントン・ポスト(電子版)は、約5年にわたった中曽根康弘、小泉純一郎の両氏を除けば、「日本の首相は忘れ去られやすく、実際に日本以外では瞬時に忘れ去られる」と、何度も繰り返される日本の短命政権の現状を憂慮。日本は「恥をさらさないような政治指導者を必要としている」と指摘した。

 鳩山政権については、日米同盟の再考を主張しながら、結果的に「同盟の重要性を再発見する道程を歩んだ」と、皮肉混じりにその“成果”を取り上げた。

 また、中国寄りの姿勢が米国との対等な関係を導き出すという政権の考えは「錯覚だった」と切り捨て、韓国哨戒艦撃沈事件が、なぜこうした政策を支持すべきでないかを日本国民に悟らせたとしている。

 民主党に対しては、「一般受けは良いが、無責任な公約で権力の座にたどり着いた」と分析。日本は「最も重要なアジアでの同盟国」であり、後任の首相に「米国はより多くの成功を期待すべきである」と、つまずきがちだった日米関係の修復に期待を示した。(ワシントン 犬塚陽介)

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