【感球自在】巨人の2番・由伸連発 小技封印 型破りG打線
打順で「2番」といえば、バントなど小技の効くタイプの打者を据えるのが野球のセオリーだ。だが、タレント豊富な巨人の場合、そのセオリーは必ずしもあてはまらない。前日の試合で入団13年目にして初めて2番に起用された高橋が、圧倒的な強打で2番打者の常識を覆した。
3点をリードされて迎えた五回の第3打席で追撃の2ラン、2点を追っていた七回の第4打席では逆転の3ラン。2つの弾道は右中間スタンドへ同じような軌跡を描いた。「中途半端な打撃だけはしたくなかった」。現在も抱える腰の痛みを感じさせない渾身(こんしん)の連発だった。
なぜ、高橋が「2番」なのか。原監督は「最近は2番打者の出塁率が悪かったし、(打線の中軸につなぐ意味で)2番の出塁率を上げたかった。由伸なら相手にプレッシャーもかけられる」と説明する。
2番に強打者を置くスタイルは過去にも存在した。1950年代後半に名将・三原脩監督の下で黄金期を築いた西鉄ライオンズ。その強さを支えたのが、2番に強打者・豊田泰光を置き、中西太、大下弘の前でチャンスを広げて得点を狙った「流線形打線」だ。出塁率が4割を超え、強打も魅力である高橋の2番起用は、その得点量産パターンをほうふつとさせる。
高橋が2番に座った2試合で計8本塁打を繰り出した巨人。原監督の大胆な決断によって構築された「流線形打線」は、圧倒的な存在感に満ちている。(浅野英介)
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