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亀田史郎氏“丹下段平”になる スポニチプラザ訪問

亀田史郎氏は「平成の丹下段平になる」とスポニチプラザで宣言

◆ 少年院でのボクシング指導通じ更正に一役 ◆

 ボクシングの亀田3兄弟の父・亀田史郎氏(45)がスポニチプラザ大阪に1日に訪問し、全国各地の少年院を慰問してボクシングを指導するプランをブチ上げた。「何人でも救ってやりたい気持ちがある。少年院から出てきたら仕事も与えて、デビューもさせたい」と更正をサポートする構え。早ければ年内にも始動予定で、興毅&大毅の世界王者2人を輩出した“豪腕”を新しい道で振るうことになる。

◆ 早ければ年内にも始動予定 ◆

 人気漫画「あしたのジョー」で主人公・矢吹丈を更正させた名トレーナー・丹下段平に史郎氏が生まれ変わる。温めているのは全国各地の少年院を慰問しながらボクシングを指導する“移動ジム”プランで、スポーツを通じて更正に一役買うという試みだ。

 「リングとかはなくても教えられる。全部の子供たちにはできないけど、できるだけのことをやってあげたい。その中から新人王や日本チャンピオンが出していけたらええなあ」

 史郎氏はWBC世界フライ級王座統一戦で王者・亀田興毅が敗れた裁定を不服とし試合後に暴言を吐き、日本ボクシングコミッションから今年4月にライセンス取り消し処分を下された。ただボクシング界に貢献したい思いも強く新しい道に挑戦することを決めた。

 「オレは3兄弟のうち、興毅と大毅の2人を世界王者にした。ボクシングは気持ちを注入せなアカン。少年院には根性のあるヤツがきっとおる。何でも続けることが難しい。続けたもんが生き残る。その手助けをしたいんや」

 指導内容は持ち運び式のサンドバッグを使用したり、ミット打ちやシャドーボクシングなどを予定。今年2月には大阪・浪速少年院で元東洋太平洋ライト級王者・坂本博之氏がミット打ちの講習会を開いた例もあり、実現の可能性は高い。史郎氏は管轄の法務省にもすでに打診している。

 「少年院を退院しても、言うたからには最後まで面倒を見んとな。仕事も探してやってね。いわゆる亀田塾やね」。ボクシング界の異端児だった史郎氏のイチからの出直し。あしたのジョーばりの育成計画が実現するのか注目が集まる。

スポニチプラザ大阪

[ 2010年6月2日付 ]

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