山口新聞ダイジェスト
2003年7月15日(火)

山口新聞をダイジェスト版でお届けします。
こちらで過去のダイジェストを検索できます。


上関町議会、原発派が過半数維持

先の上関町長選をめぐる公選法違反事件で起訴された原発建設推進派前町議の辞職などに伴う町議補選(欠員3)は13日、投開票が行われ、推進派2人、反対派1人が当選した。これで同議会(定員14)は推進派8人、反対派6人となり、推進派が過半数を維持。懸案の神社用地の取得や詳細調査の着手に弾みがつきそうだ。しかし、違反事件の百日裁判次第では来年にも出直し町長選というシナリオもあり、原発計画をめぐる町の混乱は続く。

反対派は「町長選」に照準

「連座制適用の町長選に向けて出直しだ」−。原発反対派は2議席奪回の最大のチャンスとみていただけに、ショックは隠せない。室津の原発に反対し上関町の安全と発展を考える会事務局で、落選した医師の羽熊直行氏(58)は「知名度や地盤のなさと出馬の出遅れが敗因だ。だが、引き続き反対運動は続けたい」と頭を下げた。

2区候補外された佐藤氏、岩国などで街宣

自民党県連の次期衆院選山口2区の候補者選定から外された同党2区支部長の佐藤信二元通産相(71)が13日、街頭に立ち近況報告を始めた。失った自民党議席奪回に執念を燃やす佐藤氏は「予定の行動」という。つじ立ちは小選挙区出馬の積極的な意思表示で、党県連から候補者選定の経緯報告を受けた直後の行動だけに物議を醸しそう。

小野田で暴追大会に200人、組事務所入居で

小野田市に山口組系の暴力団が組事務所を構えた問題で、地元31自治会でつくる高千帆校区自治会協議会は13日、近くの公民館で2回目の暴力追放住民大会を開いた。暴力団側に土地の明け渡しなどを命じた1審判決に基づき、山口地裁宇部支部は暴力団を立ち退かせる強制執行を今月22日に行う予定。

錦帯橋架け替えが最終段階、部材加工始まる

岩国市の名勝・錦帯橋の第3期架け替え工事が14日、始まった。2001年4月から3ヶ年計画で着手された「平成の架け替え」は第3期工事が最終工事で、第1、2橋を架け替える。この日は、岩国伝統建築協同組合の大工らが、第1橋の橋板の下に取り付ける平均木の加工を始めた。



|戻る|