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最終更新:2010年6月5日(土) 22時26分

ガザ、検問所開放も人々の生活は困窮


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 イスラエルが支援船をだ捕するのは「ガザに人道危機はなく、救援物資は必要ない」と主張しているためです。しかし、ガザの人々の生活は封鎖によって困窮を極めています。

 ガザとエジプトとの境界・ラファ。検問所が開放されていました。

 「エジプトの病院へ行きます。私も妻もやっと治療が受けられる」(市民)

 開放のきっかけは、支援船団に対するイスラエル軍の攻撃です。「ガザに人道危機はなく、救援物資は必要ない」とするイスラエルの主張に基づいた行動でしたが、9人の死者が出たことで国際的な非難が高まり、エジプトが検問所を開けると決めたのです。

 2007年、イスラム原理主義組織ハマスがガザを実効支配して以来、イスラエルは「武器の流通を阻止するため」などとしてガザを封鎖しています。住民の生活は困窮。セメントなどの建築資材の価格はここ数年で10倍になったといいます。2008年末のイスラエルによる大規模攻撃で家を失ったまま、今もテントで暮らす家族も多い状態です。

 「テント生活から抜け出すことが、私や子供たちの小さな願いです」(母親)

 「『人道危機はない』というイスラエルのうそを誰が信じるというのか。世界中の人がガザを支援しようとしているではないか」(ハマス・イスマイリ報道官)

 今回、検問所が開放されたといっても物資の運び込みは許可されないままです。ガザの人々は救援物資の到着を切実に待ち望んでいます。(05日17:44)



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