最終更新: 2010/06/06 06:32

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東京都内の救急車の不必要な出動を減らすための電話サービス「#7119」を取材しました。

3年前から、都民対象の電話サービス「♯7119」が始まりました。
まだ十分に浸透しているとはいえませんが、このサービスは、救急車の不必要な出動を減らすために大きな期待がかかっています。

東京・千代田区にある東京消防庁「救急相談センター」には、ひっきりなしに電話がかかってくる。
「♯7119」は、病気やけがの相談に対して、救急搬送するほどの緊急性があるかどうかの判断をする都民対象の相談サービス。
目的は、増加する救急車の出動件数を抑えること。
東京消防庁の茂呂浩光消防司令は「こちらにおりますのが、救急相談の看護師と、あと医師が真ん中にいらっしゃいます」と語った。
現役の医師や看護師らが、24時間体制で対応している。
相談員は、質問の手順書を使用して緊急性を判断する。
その結果、緊急を要する際は、救急車を直ちに向かわせ、緊急性がない場合は、近くの医療機関を案内する。
もともとは、救急車の出動を抑えるために考案されたサービスだが、ある事実が明らかになった。
救急相談センターの石原 哲相談医長は「救急車を呼ぶことをちゅうちょされてる方が、結構いらっしゃるんだと。その中にやはり、重症の方もいらっしゃいます」と語った。
症状の重い人は、ちゅうちょしないで救急車を呼んでほしいが、不必要な出動は減らしたい。
それらを両立させるために期待がかかる「♯7119」だが、110番や119番のように浸透した場合、相談に十分対応するための体制づくりが課題となる。

(06/01 13:06)


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