拉致被害者家族の横田滋さん・早紀江さん夫妻が神奈川県箱根町で講演し、普天間問題や哨戒艦沈没などのかげで拉致問題の解決が遅れていくと危機感を訴えました。
「(日本政府は)普天間の問題などで拉致問題に手が回らない状態。これまで一度も交渉が行われていない。北朝鮮は並行して何かをやるということはない。今度も拉致の問題を話す余裕もない状態」(横田滋さん)
横田滋さんは政治とカネ、普天間問題が政局の中心で、全く拉致問題が進展しない状況を嘆き、拉致被害者の救出は国民が関心を持ち続けてくれることが最も重要だと訴えました。
「船(哨戒艦)が割れてもなお 『これは我が国がしたことではないんだ』と言い続け、世界を手こずらせている国がすぐ近くにあるということ、そのような国が核を持っていることに世界中が『どうしたらいいだろう』と」(横田早紀江さん)
横田早紀江さんも韓国海軍の哨戒艦沈没事件に触れて、北朝鮮から拉致被害者を救出するには日本政府の真剣な姿勢が欠かせないと訴えました。(30日13:41)