清川村でダンプカーで運搬していた大量の土砂を道路に捨て、この土砂に乗り上げたワゴン車の女性に大けがをさせたとして、運転手の男が往来妨害致傷の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、韓国籍で、大和市の運転手、李直英容疑者(38)です。
警察の調べによりますと、李容疑者は先月20日の午前1時半ころ、清川村宮ヶ瀬の県道をダンプカーで走っている際、荷台に積んでいた土砂、およそ10トンを路上に捨て、そのまま走り去ったということです。
土砂は道路の片側1車線をふさぐようにして捨てられ、およそ1時間後に通りかかったワゴン車が土砂の山に乗り上げ、助手席に乗っていた23歳の女性が胸などを打つ大けがをしました。
警察は現場近くに設置された防犯カメラの映像などからダンプカーを割り出し、3日、李容疑者を往来妨害致傷の疑いで逮捕しました。李容疑者は工事現場で出た土砂を処分場に運ぶ仕事をしていて、警察の調べに対し「残土の処理費用を浮かそうと思った。ほかにもやった」などと供述しているということです。
神奈川県内ではことし2月からこれまでに道路に土砂が捨てられる事件が13件相次いでいて、警察は李容疑者がこれらの事件にも関与している疑いがあるとみて調べています。