エース級種牛5頭感染せず 宮崎ブランドひとまず存続口蹄疫問題で、宮崎県が避難させたエース級種牛5頭は、遺伝子検査でいずれも感染していないことが5日、確認された。種牛をめぐっては、5頭と一緒に避難した最も優秀な「忠富士」が感染疑いで殺処分となり、次世代のエースを含む49頭も既に処分された。残る5頭の無事が判明したことで、存続が危ぶまれた宮崎牛ブランドは、ひとまず生き延びることができそうだ。 県によると、口蹄疫の潜伏期間は1~2週間。忠富士の感染疑いが5月21日に確認されたのを受け、県は5頭を2週間後の6月4日まで経過観察とし、連日、検査を続けてきた。最終日の4日も、5頭から採取した検体を動物衛生研究所の関連施設に送付。遺伝子検査の結果はすべて陰性で、感染は否定された。 免疫力が強い牛の場合、まれに、ウイルスの活動が抑えられて遺伝子検査をすり抜けるケースがあるため、感染から一定期間後に体内にできる抗体の有無を確認する抗体検査も実施しており、6日夜に結果が出る。 【共同通信】
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