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[19036] 【旧題・チート化ダンジョン習作】失われた青春を取り戻しに行くマダオの話し
Name: トマトケチャップのようになりたい◆0a08de93 ID:96b75671
Date: 2010/06/05 03:11
 最強になる系ss

 迷宮探索物

 いろいろクロス

 誤字まみれ

習作と打とうとして、秀作となってしまったのは俺だけじゃないはず

修正はコマ目にやってます。
感想で指摘くださった方ありがとうございました。

ありとあらゆるゲームや漫画の敵が存在する迷宮ですが、作者が知らないゲームの敵は出しにくいです。


ちなみに短編だと思います。
30くらいを終了目標にしています



[19036] プロローグ:普通のロクデナシ
Name: トマトケチャップのようになりたい◆0a08de93 ID:96b75671
Date: 2010/05/23 00:35
日常が嫌いだ。平凡が嫌いだ。

だからといって、特別な存在になるべく努力をするわけじゃなく。ただ怠惰に日常を流している。

今の俺は、生きていない。死んでないだけだ。

そんな自分が大嫌いだ。俺の人生はこんなはずじゃなかった。できることなら過去にもどって人生をやり直したい。

そんなありえないことばかり考え、妄想や想像で自分を慰める日々だ。

実に情けない。

幼いころは、自分に自信があった。この先の人生の幸せを信じていられた。

五時の鐘がなり楽しい時間がおわっても、次の日にはまたそんな楽しい日々が続いていた。

怪我など気にせず、毎日のように、いろいろなところに入り込み駆け回った。

幼い冒険心は貪欲でいろんなことに精一杯、挑んでいたはずだ。

けがをしたり、汗をかき疲れていたりしても俺は楽しいと感じていたんだ。

いつからだろう、一生懸命に、全力で生きられなくなったのは。

危険を嫌い安全にけど平凡に生きるようになったのは。

時がたち二十を過ぎて、少年だった俺は成人した、けれど、オトナには成れていない。

餓鬼のまんまだ。

人並みの普通の幸せさえ、満足にえることができないくせに、望むことだけ大きくて。

理想の自分だけは凄くなっていっても、自分はそれに追いつくために何の努力もしていない。


俺は過去の自分に今の自分は見せられない。


幼いころの友人の前にも自信を持って立てなくなっていた。


今の自分を客観的に見てかっこ悪すぎて、この世から消えたくなった。


といっても、真性のビビリでヘタレでロクデナシでごくつぶしでマダオの俺が自殺なんて強い意志が必要なことができるはずもない。


自分から死ぬことができず。

かといって生きてるわけでもない。


きっと、俺よりドラクエにでてくる『くさったしたい』のほうが、充実した人生を送っているんじゃないだろうか。

この日本には、俺みたいなろくでもない生物(『ナマモノ』と読む)が、たくさんいることだろう。

俺は、そんな『一山いくら』の存在でいたくなかった。

何か特別が欲しかった。

ペルソナ4の花村陽介や、ペルソナ3のテレッテ、涼宮ハルヒの気持ちも実によくわかった。

だけど、平凡でただの一般人の俺に、特別な物なんて何もなくて、特別な存在になるためのチャンスなんて巡ってくる理由もない。

それなのに、俺にそんなチャンスがめぐってきたのだ。

発狂しそうなほどに激情が俺を貫いた。

奇声を発してしまっても仕方がないよね。

「キタァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」



[19036] 一話・最初のチャンス・最初の奇跡
Name: トマトケチャップのようになりたい◆0a08de93 ID:96b75671
Date: 2010/05/23 00:40
初のチャンス・最初の奇跡

五月二十二日
PM19:28

いつものように、バイトから帰ってきてベットの上に座り、近くに設置してあるPCで、二次創作の最強系ssのページを開いた。
それを読み現実で磨耗した精神を癒していた俺に、メールが届いた。
ずいぶんとおかしなメールだが心当たりがあった。

ちょっと前に可愛い女の子が、バイト先に入ってきた折に一目ぼれした俺は、仲良くなるきっかけが欲しくて、話し変えようとしたのだ。
しかし、ヘタレな俺にそんな度胸があるわけもなく占いで恋愛運のいい日だけに話しかけるようにしていた。

ええ、実にヘタレです。

友人はこれを知ったとき、「乙女がいるwww」と大爆笑していた。

まぁ、そんな感じで占いをよく見るようになった俺は、携帯で「yahaa占い」という検索サイトから飛べる占いページにメールアドレスを登録していた。
すべては、yahaa占いの言う『本格恋愛占い』のためだった。

そこに登録して以降、あからさまに霊感商法のような、信じるやつは頭がおかしいとしか思えないような内容のメールが届くようになったのだ。

今回来たメールもそんな、おかしなメールだったわけだ。

えっ、バイト先の可愛い女の子?

占いの無意味さを思い知ったよ。

まぁ、話を戻そう。

その非いつものようにおかしなメールが来たわけだけど、五月二十二日PM19:28に来たメールは今までと少し毛色が違っていた。

いつもと違う点は二つ



まず一つ目は料金。


いつものメールは必ずお金の話が出てくる。
世界に一つしかないという奇跡の品々を毎週2~3個ほど売りつけようとしてきたり、
創縁魔術の使い手や自称本物の魔法使い(30過ぎの童貞という線もある)、霊能者に、女神の知り合いなどから、数十年に一度しかできない奇跡を用いたサービスを有料でしてやる。
などといったメールが普通なのだが、今回来たメールは、差出人こそ自称神様の使いで、いつもの頭のおかしいメールと変わらない。
しかし、奇跡を得るチャンスを無料でくれるというものだった。
無料ということが凄い、いつもは必ず有料なのだ。
しかし、何が起きても責任は自分で持つことと注釈がついている。

『タダより怖いものはない』((((;゜Д゜)))



饅頭怖い、てきな意味ではない。

本気でいつもの有料のメールのものより怖い。


二つ目はメールのターゲット

いつものメールで手に入ると嘯かれているのは、恋愛運や金運などの、普通の人々が求めるようなものがほとんどである。
それに対して今回のメールは。


――――――――――――――――――――
差出人:神の使い


タイトル:あなただけに最高のチャンス!?

本文:
あなたが日ごろから願っているようなことがかなうかも!?
お金は一切かかりません。

・あなた次第で、奇跡が力が手に入る。

・アニメや漫画で使われていた魔法や、技があなたにも!?

・二次創作のように、転生もトリップも思いのまま、目指せ最強オリ主!!

・ハーレムも純愛も陵辱も洗脳も思いのまま!!

・憧れのアニメや漫画のキャラにだって出会えちゃう!!

・才能ある人は神様にもなれる。不老不死なんて少しがんばれば手にはいる?

・馬鹿な人にもわかりやすいシステム導入で、とっても簡単に奇跡が起こせる。

そんなチャンスが欲しい人は今すぐ返信だ。



注:チャンスは得られますが、何が起きても自己責任です。
それを了承し覚悟がある人だけ返信してください。
返信後すぐさまチャンスがおとずれます。
あくまで得られるのはチャンスだけです。
結果は自分の手で掴み取ってください。
なお、受信から5分以内に返信がない場合、この話しはなかったことになります。
――――――――――――――――――――

怪しすぎるwww
5分以内に返信よこせとか、あせりすぎだろww
その上、ターゲット層に確実に俺みたいなオタクが狙われてる。


いつもと違い、どこかいつもよりおかしな予感を感じるメール。

今現在

五月二十二日
PM19:31
まだ間に合う。

俺はもちろん

「これは返信せざるを得ない」

迷わずに返信ボタンを押した。

別に信じてたわけじゃない。

確かに本当だったらいいなとは思っていたが、本気ではなかった。

面白い返信がきたら、VIPにでもスレをたてようかと思っていたのだ。

希望一パーセントに、冗談二十九パーセント、きっと残りは魔がさすというやつだろう。

いわゆる、なんとなくだ。


返信ボタンを押すと、本文作成画面に移り変わる。
そしてそのまま送信ボタンを押す。メールの送信中の画面になり、状況報告用のバーが青に染まり100%を示し送信完了した瞬間、








何も起こらなかった。

少しがっかりするも携帯を投げ出し、俺はベットに横になった。天井を見上げため息を吐いた。


結構どこかで信じていた、いや違うな、信じたかった。ありwるわけがないとわかっていても夢を見たかった。

魔がさしたなんていうのは嘘だ、照れ隠し。

さぁ、いつもどおり最強系ssを読んで、妄想と想像で現実逃避だ。

そんなことを思いながら体を起こした








その時、俺が見たのは最初の奇跡だった。






さっきのは嘘だ訂正しよう。

携帯を投げ出してから少しのあと確かに異変は起きていた。

五月二十二日
PM19:31

この日このときがきっと俺の人生の最初で最大の転機だった。


俺の目には確かに異変が写っていた。



[19036] 二話・神の試練場・別名「チート化ダンジョン」
Name: トマトケチャップのようになりたい◆0a08de93 ID:96b75671
Date: 2010/05/25 19:45
ほら、例のあの水道管に入ったり、恐竜にまたがったり、桃姫助けたりする、ツナギと髭がトレードマークの配管工の赤い奴がいるだろう。

あいつが、たまに頭でブロックにづづきかますとメッセージ出ることあるじゃん。

あんな感じで黒の下地に白文字のメッセージがさ
管理局の白い悪魔とか言われてる人とかがたまに電話とかみたいな感じで使ってる宙に浮く半透明のウィンドウに表示されて、浮かんでるのよ俺の目の前で。




神の試練場・別名「チート化ダンジョン」




――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
メールの返信を確認しました。
あなたにチャンスが与えられます。奇跡を手にするチャンスです。
何が起きても自己責任ですが本当にその覚悟がありますか?

本当に覚悟があり奇跡を求めるなら「次へ」をタッチしてください。

覚悟がない、もしくは奇跡など求めておらず
チャンスにも興味がないなら「閉じる」を押してください。

なお、閉じるを押した場合は二度と奇跡へのチャンス訪れません。


              閉じる 次へ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

迷わず、次へを押す。

すると文章が更新された。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

このたびあなたはチャンスを得ました。

奇跡を手にするチャンスです。

当然、奇跡に見合う対価が必要になるわけですが
その対価をあなたは所有していません。

ゆえに奇跡を求めるなら対価を稼ぐ必要があるわけです。

対価となるものを稼ぐ方法を簡単に言いましょう。

異形の怪物と戦い殺す。

これがあなたが対価を得るためにすべき行為です。

詳しい説明をしましょう。

あなた方が言うところの神。
創造主は存在します。貴方達より力ある者が世界を作りました。
このかたを、あなたたちは神と呼んでいます。

神がいるのに何故、惨劇や悲劇が起こり、不幸なものは無くならないのか。

理由は簡単です。

神と貴方達の価値観が違うからです。
この世界は神の作ったアクアリウムのようなもの、あなた達の部屋のインテリアやペットのようなものと大差ありません。
ペットといっても、そこまで気に入られてる人間は六十億のうち数人だけでほかの生物や人間は、あなた方が思うところの植物プランクトンと同じ位の価値しかありません。

貴方達が、植物プランクトンが捕食されてもかわいそうとは思わないし、水質汚染が進み植物プランクトンが存在できなくなったとしても涙を流さないのと一緒です。


さてこの部屋をアクアリウムにたとえましたが、アクアリウムと同じく、この世界を時には清掃することも必要です。
あなた方が言うノアの箱舟という物語がその清掃に当たります。

しかしアクアリウムと同じく、この清掃も神にはめんどくさい行事です。

そこで、自動的に洗浄されるようにするために浄化システムを作ります。
この世界から消したい、創造主にとっての[穢れ]を掃除する浄水器が貴方というわけです。その浄水器を動かすための電気が貴方に与えられる奇跡というわけです。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

そんな奇跡起こせるなら、簡単に浄化できそうだけどな、そこんところどうなんだろう?

などと、疑問に思っていると後半の文章が少し変化した



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
神は貴方達より様々な事ができますが、何でもできるわけではありません。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


どうやらこの説明文は、読み手の意識に反応するようだった。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

当然この浄化システムは、神的には完璧であるものであり、人にはどう捕らえられるかは不明です。

さて、貴方という浄水器の動力である奇跡ですが、創造主以上の存在になることはできませんが、人の望むことは何でも叶得ることが可能です。

そしてその対価を得るためには、あなた方の感覚では無限にある
この世界や平行世界、異世界などの神の元にあるアクアリウムのようなインテリアから集められた、神的[穢れ]を神的に都合のいい形で、なおかつ貴方にもわかりやすい存在として顕現し一箇所に集めます。

貴方はそこに行き[穢れ]を払っていくわけです。

[穢れ]を払うとその[穢れ]の大きさに見合ったポイントを貴方は入手し、そのポイントによって望む奇跡が起こせます。

[穢れ]はあなたの言うところの魔物の形をとっています。
この世界に存在するゲームや漫画小説に映画やドラマから[穢れ]に見合った大きさや、強さの魔物に変化することでしょう。

[穢れ]を集められる場所は、定期的に変化する迷宮で、中にどんなものがあるのか、どんなものが存在するかはわかりません。
しかし、浅い階層ほど小さい[穢れ]が浮いており。深くに行けば行くほど[穢れ]は大きく強くなるという法則があります

このチャンスは命の危険を伴いますが、それに見合う報酬があります。

このチャンスに挑戦するなら「次へ」を
挑戦しないなら「閉じる」を

なお閉じるを押した場合、このことは貴方の記憶から消え去り、痕跡もすべて消えます。


                           閉じる 次へ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


死ぬのは怖い。

でもこのとき、俺の中にはいつの間にかなくしてしまった冒険心がよみがえっていた。

気づくと次へをおしていた



[19036] 第三話 初戦
Name: トマトケチャップのようになりたい◆0a08de93 ID:96b75671
Date: 2010/05/24 21:58
次へを押すとそこにはステータス画面が表示された。


名前:木下唯
性別:♂
年齢:21
LV:――
職業:フリーター
HP:13/13|30
MP:0|0
STR:2|10
INT:6|7
SPD:4|10
RES:0|0
DEX:3|10
VIT:3|10
EXP:12|―
P:0

物理攻撃力 10
魔法攻撃力 0
物理防御力 9
魔法防御力 0

装備:服

説明文によると、

俺の能力値/成長限界

という表記になってるらしい。

俺は、一応普通の人間なので
成長限界の10という数値は普通の人間が至れる極地の平均値らしい。(HPは別平均が33程)
天才でも12や13が限界なのが人間なんだとの事。
MPやRES、INTのように生まれつきないものもあるらしい。

またLVUPというシステムが俺がいた世界に無いので、レベルは無いらしい。
しかしポイントで起こせる奇跡で導入可能との事。
MPやRESも同じ。


次にポイントシステムの説明

なんかよくわからないけど、神的[穢れ]を消すともらえる。
[穢れ]は現実世界の漫画やゲームの敵キャラの形をしてるらしい。(人以外の)
で、迷宮にいるそいつらを、ゲームのように倒すと経験地とポイントがもらえるらしい。

そのポイントでできることは考え付く限りすべて。
ポイント使用のウィンドウを開き願う。
すると必要ポイントが表示されるので、奇跡を欲するならポイントを消費し奇跡を得る。

ちなみに各種ウィンドウは願えば開く。


ステータス
ポイント
メニュー

の三つ、メニューからはステータスウィンドウ、ポイントウィンドウにいける。
そのほかにもポイントでいろいろ追加できるらしい。


そして、気になってた奇跡の対価のポイントは[穢れ]の一部らしい。
不浄も一種の力の塊らしく、神的にゴミだけど、人間には嬉しいものらしい。

[穢れ]らしいばっかりなのは、ポイントを持ってない俺は事実かどうか確かめようが無いから。

とりあえず、説明を聞いた後、早速迷宮とやらに行ってみた。

メニューのウィンドウの左下のほうに『迷宮に行く』という枠がありタッチすると転移させられたっぽい。

急に開いたウィンドウ(以降は窓)によると、周りに[穢れ]がいない状態でこの台座に触れて期間を願うと部屋に戻れるらしい。

俺は、いったん自室戻り何か武器や防具になるものを探す。

見つかったのは武器は↓の三つ


まずメタルラックの支柱。分解に手間取ったが長さといい、硬さといいちょうどいい。

次に果物ナイフ二本。ドラクエの初期武器だ。一本は高級品でもう一本は安物である。
高級品のナイフは、なんかやたら強そう。

最後に木刀。達人は獲物を選ばないみたいな。まぁ、凡人だけど

防具に関しては頭はヘルメット。体は普通の衣服の上に頑丈そうだから柔道着を上から着る。
腹部と脛と腕にヤングジャンプとモーニングを縛りつけた。さらに手にはゴルフ用のグローブをつけている

旗から見ると実に間抜けである。しかし、何もしないよりはマシなはずだ。
実際にステータスは大幅に上がった。

その他の品は

水筒IN元粉のアクエリアス2ℓ
ビニール紐・パンやおにぎりなどのちょっとした食料。おやつである

それらを鞄につめ俺はダンジョンに突貫する。

台座の近くに鞄を置き、腰にベルトとガムテで固定したナイフ二本、
メタルラックの支柱接続すると2メートルほどになるものを分解し1メートルのものを二本
一本は木刀の袋に入れて背負っている。
長物として使わないのは、間違えなく使いこなせないから。

一メートルほどの棒なら全力で振りかぶってもそこそこ当てる自信はあるのだが、
二メートルの長物は扱いきれる気がしなかった。
さらに、俺は不浄に勝てそうな感じなら奇襲戦法で行き、消えるまで殴り続けるくらいしか策を思いつかないのですばやく動けるように短いものを使うことにした。


はじめてみた[穢れ]は実際に、現実世界の漫画やゲームの敵キャラの形をしていた。


しかも、おえつらい向きに単独である。

息を殺して、観察する

隙を探す

青く、ぐにょぐにょとした体。それにあのアホッぽい顔

ドラクエの定番モンスタースライムである。いわいる雑魚キャラだ

[穢れ]はその大きさや強さに見合ったものの形をとるらしい
しかし気を抜いてはいけない。

ドラクエにおいて、レベル1の主人公のHPはだいたい24~30くらいだったはずだ。
最弱であるスライムの攻撃は1~3ダメージ与えるのである。

うまくいけば8回から10回、うまくいかなくても24回から30回で人は死ぬのだ。

ゲームが違えばステータスの最大値が違うようにドラクエの1ダメージと此処での1ダメージ異なる威力かもしれないが、こう考えれば数値は関係ないはずだ。

ましてやドラクエの主人公Sはみんな先頭の才能があったりそこそこ筋肉がついてたりするのだ
現代社会のひ弱な都会っ子と比べるのが間違いだろう。

俺の予想では、スライムの攻撃2~3発で死ぬ気がする。


凄い恐怖だ。
できたら死にたいと思っていたが、実際に死を近くに感じると麻痺していた感覚が覚醒して必死に生きようとしているのがわかる。
しかし、逃げる気は無い。俺は今変な興奮状態にある。

きっと頭は脳内麻薬で大変なことになっているだろう

怖い

でも楽しい

俺は今



どうしようもなく生きていた


音を立てず声も出さず


スライムが移動のために数センチ跳ねた瞬間に飛び出す。

走る

空中にいる間に回避は不可能。

動きも予測がしやすい

全力を持って鉄の棒を青い塊に叩き込む。

「ピギィッ」

叩く、叩く、

叩く、叩く、叩く、叩く

「ピィッ」

叩く、叩く


叩く、

「ィ」

叩く、叩く、叩く


気がつくと、スライムは潰れ弾け、紫色の光を残し消えていた


ハァハァと荒く息をしながら、ステータスを見るとEXP、ポイントともに確かに3増えていた


生き物?を殺したというのに俺は変な達成感に包まれていた。



名前:木下唯
性別:♂
年齢:21
LV:――
職業:フリーター
HP:13/13|30
MP:0|0
STR:2|10
INT:6|7
SPD:4|10
RES:0|0
DEX:3|10
VIT:3|10
EXP:15|―
P:3

物理攻撃力 5~10
魔法攻撃力 0
物理防御力 18
魔法防御力 0

装備:特性防具
   メタルラックの支柱
   果物ナイフ(安物)
        (高級)   
道具
 鞄 
 水筒INアクエリ
 軽食



[19036] 真・四話  奇跡の価値(笑)・強敵の影
Name: トマトケチャップのようになりたい◆0a08de93 ID:96b75671
Date: 2010/05/24 08:47
正気に戻った俺はそこに金貨が落ちていることに気がついた。
神の浄化システムのヘルプ曰く、なんでも不浄が魔物の形をとったときにその力の一部が金貨やアイテムになるとの事だった。
つまり、ゲームとかで落とすアイテムを不浄が落とすことがあるらしい。

スライムが落としたんだからこれはドラクエのゴールドだ。
円ならまだしもゴールドってww
薬草のほうが役に立つでござる (;´Д⊂)
まぁあれは、8Gだしね

ちょっと疲れた俺は、一息つこうと思い転移用の台座があった部屋まで戻っていった。

アクエリでのどを潤しながら、ポイントによってどんな奇跡を得るのかを考えることにした。
まずはレベルアップシステムの導入だ。
これによって人としてのスペックをあげて、効率よく敵を狩って行きたい。
「入手ポイントの増加」という奇跡は無かった。
よく考えてみたらこの「入手ポイントの増加」というのは、まんま奇跡の割引につながるのだ。
神としては少しでも不浄を消したいのだからそんなことするわけは無いのだ。

しかし、〔EXPの増加〕や〔成長効率UP〕、〔成長率UP〕などは比較的少ないポイントで可能だった。
これは、神の視点から考えれば、アクアリウムの浄水器の性能の強化なのだ。
不浄を消したいのだから安いのも納得できた。

その他、戦力が強化されそうなものはどれも安かった。

しかし、金や女などの娯楽形はそこそこに高い。現実社会で利用するようなものも同じだった。
つまり順番としては

戦力の強化
  ↓
ポイント収集効率化
  ↓
 娯楽系

ちなみに〔異世界に転生〕や〔トリップ〕などのオタクの夢は馬鹿みたいな高さである。
スライム42極匹分

1極=10の48剰である

スライムのポイント=3

3×42×10の48剰………


このことは、不老不死になってから考えようと思う。

高い理由は、浄水器の再設定が必要になりメンドクサイかららしい。




とりあえず早いところ欲しい奇跡は↓これ
手に入れる順に並べてみる



[念能力:初級]
〔纏〕ができるようになるらしい。
これひとつで防御力・攻撃力ともに大きく上昇を期待できる。
さらに、能力の最終段階である〔発〕は作成者次第で無限の可能性を秘めている
安い・優秀・将来性と三拍子そろった奇跡

200P


[魔力:LV1]ドラクエやFF、テイルズなどのゲーム世界の魔法を使うための魔力。
ゲーム世界の魔法を使うための前提条件がLV1。
200P



[回復魔法:初級]ホイミやケアル、ファーストエイドなどが使える。
30P

[EXPの増加:LV1]
〔穢れ〕を浄化したときに手にはいる力が増える

800P

[成長率UP:LV1]
レベルアップしたときにあがる能力地が増加する。
浄化された力を多く吸収できるようになる

400P
[レベルアップシステムLV1]  

説明する必要も無いぐらいわかりやすい奇跡。
敵を倒すことによって、何らかの力の塊(神的にはゴミ)である〔穢れ〕を浄化し、その一部を自身の力にすることを可能にする奇跡。
そのシステムの構造上、ある程度浄化された力を溜めた後でなくては発動しない。
その代わり成長に必要な数値を集めた時に急激にスッペクを上げる。

30P

[成長効率UP:LV1]
少ない浄化された力で成長できるようになる

800P

[敵ドロップ率アップ:LV1]
不浄が力の塊である状態から、魔物に変わるときにアイテムを創りやすくなるようにする。神的には鼻くそほじくる程度の手間
500p


[気:LV1]念とは違う。『ネギま!』や恋姫などの世界の気。身体能力の強化や気弾を放つことができる。
200P

[魔術回路:LV1]魔術を使うための回路
200P

[解析:普通]物品を解析する。いっぱしの鑑定士並みの解析力
30P

[リンカーコア:LV1]魔砲を放つために必要だったりする
200P

[デバイス:量産品]これひとつで武器と防具になるというお得商品。一山いくらの特価品なので安い。
25P

[不老:LV1]不完全である不老。二年に一年、歳をとる
10000P
[不死] 不完全である不死。骨折が一日で直る程度の回復力を得られる
10000P

早急に取りたいのはこんな感じだろうか。
なおこの奇跡は制限がかかっているらしく、ポイントを支払うと制限が解除されていくらしい。
完全な不老不死になるには71億Pでなれるらしい。

不老不死になる前に死ぬんじゃね?


まぁ、とりあえず何をするにもポイントだ。


ということで、俺はさっきの要領でスライムを叩きまくる。その他の雑魚も奇襲で殺す。
ほとんどの敵が足が遅いので、殴って逃げるを繰り返せばどうにかなった。
不浄の数は相当数いるようで、そこらじゅうに存在している。
現在迷宮の第一階層で、台座付近で見かけたのは

スライム(ドラクエ)
スライム(テイルズ風)
ゴブリン
キャタピー
ビードル
失言のアブルリー
臆病のマーヤ

という、どのゲームでも初期の雑魚キャラとして登場するモンスターだった。
強さ的には

     キャタピー 最弱 2EXP 1P
       ↓
スライム(ドラクエ)=臆病のマーヤ 3EXP 3P
       ↓

失言のアブルリー=ゴブリン=ビートル 5EXP 5P
  ↓   
   スライム(テイルズ風) 最強  不明
 

スライム(テイルズ風)はヤバイ。酸性が強すぎて凄くヤバイ。
ラックで殴り飛ばしたゴブリンが焼け爛れ死んでいったのはトラウマだった。
だがまぁ、常識の範囲内の強さだ。動きは遅いので普通に逃げられる。
こっちからは攻撃できないけどね

しそれよりもヤバイのは、この迷宮にはポケモンが敵として出るということだ。

やつらはヤバイ。ポケモン図鑑の記載どおりの強さならチート過ぎる。

カイリュウーは時速2500km
カイリキー秒間500発のパンチ
フーディンは知能指数5000の元人間
キングラーの鋏は一万馬力
クサイハナ、二キロ先の人間が気絶するほどくさい
ポニータは東京タワーを飛び越える。
サーナイトはブラックホールがつくれる

これはほんの一例である。
こいつらが敵で出てくるだとっ!!

………
……



不老不死になる前に死ぬなwwwww

こいつらに負けないほどのチートに慣れるのだろうか?

そんなことを考えながら[穢れ]を狩っていった。


鉄棒をふるって砕き、つぶす。たまに腰のナイフで裂いて切って突いて

たまに怪我をしても、たまに敵が落とす回復アイテムでどうにか生きながらえていた。

スライム(ドラクエ)の一撃が凄い。
俺の腕は、ヤンジャンの篭手をしてるのに普通に内出血しまくっている

臆病のマーヤは攻略法がわかってるので楽。ライター&スプレーの簡易火炎放射のちフルボッコで楽勝である。範囲に攻撃でき、ほかの敵を巻き込むことが期待できる火炎放射は優秀だ。

ビードルは真っ先に殺すので、どれくらい毒がヤバイか知らん。こいつも火に弱い。

ゴブリンは素早いが強敵って程でもない。ただ持ってる武器が厄介である。弓は死ねるww

失言のアブルリーにかまれたら腕がちぎれた。でも薬草二個で治ったwwww
薬草パナいwww


テイルズ風味スライムがいたら即逃げる。

そんな感じで、バイトの入っていない三日間の休日を使い、俺は戦いに明け暮れた。
正直バイトなんかより重労働で、危険ではある。

しかしそれでも俺は今このときがたまらなく楽しかった。


いきているのだ 



[19036] 五話 いきなり強くなっちゃった。まさに奇跡
Name: トマトケチャップのようになりたい◆0a08de93 ID:96b75671
Date: 2010/05/24 16:48
三日間の休日をフルに使い狩った魔物は以下のとおり。

スライム(ドラクエ)      15匹
スライム(テイルズ風)     0匹
ゴブリン           11匹         
キャタピー          29匹
ビードル           11匹
失言のアブルリー       4匹
臆病のマーヤ         12匹

P269 EXP240 薬草が6個(だが全部消費)
大きい乳歯1個、粗末なナイフ二本
ゴールドや、ギル、さらに720円
中に浮かぶでっかい口つきの球体、としかいえない失言のアブルリーが必ず180円落とすのだ。
これは地味に嬉しかった。       
これがこの三日間の戦果だ。

睡眠時間4時間以外、ほとんどダンジョンに缶詰だった。

死に掛けた回数は十を超えている。実際に致命傷を5回程おった。
その甲斐あって、レベルは上がらないがEXPは溜まっていっている。レベルアップシステムが導入されればすぐにでもレベルが上がるのだろう。

さらにポイントは200を超えた。

レベルアップシステムを早急に導入すべきかとも思ったが、ゲーマーである俺はできなかった。
ゲームをやっている人は知っていると思うが、ゲームによっては
レベル1からレベル2になって上がる能力値と、レベル99からレベル100に上がったときに上がる能力値の量は等価だったりするのだ。
そんな可能性がある以上、この先チートな[穢れ]と戦う俺としては少しでも強くなりたい。
そのために成長率UPを先にとりたいのだ。

そのために必要なポイントを効率良く稼ぐためにも、安価で身体能力と攻撃力と防御力の底上げができる、[念能力:初級]をとることにした。

これは現状この迷宮の穢れが、奇襲や道具を用いればどうにか相手できる程度の強さで収まっていることも関係している。
後のことを考えると少しでも強くなっていきたいのだ。

まぁとにかく、200P得て俺は纏ができるようになった。
正直、これは凄い。
ためしにスライムと戦ってみたら
物理法則?何それおいしいの?
ってくらいに敵からの攻撃を緩和してくれる。
もう、ドラクエレベルのスライム程度では雑魚キャラでしかなかった。
念、これだけで俺はドラクエの戦士レベル2~3くらいの戦闘力になったのだ。
まさに奇跡である。
某狩人のように短期間で安全に念能力の基礎を手に入れられるのだからさすがとしか言いようがない。凄いぞ神

さて、激動の三日間を超えた俺は今バイト中である。
無人の店内のカウンター内部で俺は念を使って遊んでいる。
奇跡式念であるのせいか纏は実に自然にできている。
バイト時間数時間を使い、念の方便である燃をしてみたり。
絶を使用としてみたり練を使用としてみたりしている。

正直才能はないだろう、それでも異能にたいする憧れが、俺を突き動かしていた。
普段じゃありえない深い集中力と高いモチベーションで鍛錬を続けていた。

それよりも驚いたのは、対人関係が苦手な俺が得意とする、目立たないように存在感を消し、自己に埋没(妄想にふける)するという行動をしたところあっさりと絶成功してしまった。

 そういえば迷宮探索中も奇襲をかけるときに敵に完全に気づかれないで攻めることができたし、逆に奇襲を受けることもなかった。
今、生きていられるのはそのおかげだ。
学校のクラスの中で注目を引かないように目立たない人間でいようと努力したことが、こんな風に役に立つとは思わなかった。
時たま教師が俺に気づかず、出席を取らなかったりしたのは、イジメじゃなかったのか!?

念の才能はないと思う。きっと薄く存在する才能があったんだろう。なんか嫌だ。

どうやら俺は通常状態が絶に近いらしく、そういえバイト先に出勤したときも例の女の子に

「なんか変わりましたね」

と言われたな。

その時は、ただ単に今までとは違い、自分が今生きているからだと思ったが、どうやら念による存在感の増加と言う線のほうがありえそうだ。

 その後終了時間まで、漫画でおこなっていた練の修行をして過ごした。

そして帰宅してすぐに、迷宮に行く。
荷物や道具を持つ。敵の傾向やタイプに合わせて荷物が増えている。
殺虫剤にゴキジェット、ライター数個に水風船とそれに入れる廃油(バイト先でもらった、機能までは自宅にあった料理用の油を使っていた)そのほかに食料や飲み物をいくつか足して準備完了。
メニューウィンドウを開き、そこから迷宮行きを選択。次の瞬間には迷宮にいた。

念能力取得後、ためしにスライムとガチ戦闘したが圧勝だった。
それを経て俺は、大胆にけれど慎重に浄水器無双していった。

今までは奇襲にこだわる必要があったため、1~2匹との戦闘が限界だったが、今は違う。奇襲にこだわらずにすむ為、3匹や4匹いても問題ない。やばくなったら逃走し体勢を立て直すのもたやすい。群れることが多く、手を出しにくかったドラクエのスライムも多く狩れる様になった為に、薬草と言うチート回復手段が取りやすくなった。
 しかも、防御力、身体能力の上昇で被ダメの減少。

下は念能力を手に入れて起こったいいこと一覧


・上記のとおり非ダメ減少

・今までてが出せなかった群れを狙えるようになって、戦闘から次の戦闘までの無駄な探索時間が減った。

・今まで、群れでいたことが多い為あまり狙えなかったスライム(ドラクエ)が狩れるようになった、ため薬草の入手数が増えた。

・スライム(テイルズ風)の酸を防げるようになったため、倒すことが可能になった。

・攻撃力の上昇により殲滅力が上がった。


上記の利点の結果、狩の効率ががり、戦闘が高速化しPとEXPが大いに溜まった。
その日以降、バイトと片手間の探索三日で手にする予定の奇跡を順番に起こしていった。

実戦で念は鍛えられ、気づいたら凝、練、絶、周、隠、周、円、堅、流、硬ができるようになっていた。と言っても完璧にではなくそれっぽい物が使えるといったレベルだ。
円は2メートル位が限界だし、持続時間も1分三秒ほどだったりするし、凝も戦闘中に使えない。それでも遠くから敵を観察する分には便利だった。

この凝を使いスライム(テイルズ風味)に核があることを発見し、それを周で強化したラックの支柱でつぶすことによって敵をたおすことができたのだ。

この念能力を得ると言う神の奇跡は、いわばスキル購入に当たるのだが、ポイントを払うことでさらにスキルの強化が可能なんだそうだ。
しかし、ポイントを使わなくてもスキルレベルは上がるらしく、気がついたらステータスで見れるスキルは[念能力:中級]に変化していた。

さてこの三日間で手に入れたポイントを使いつまり、

[魔力:LV1]
[回復魔法:初級]
[EXPの増加:LV1]
[成長率UP:LV1]
[レベルアップシステムLV1]
[成長効率UP:LV1]
[敵ドロップ率アップ:LV1]
[気:LV1]

計2960Pを消費し上記のスキルを奇跡により手に入れた。
Pは残り少ない。

EXPに関しては、増加スキルのおかげでPより多く溜まった。40%増加は大きい
その甲斐あって、レベルアップスキルを得た直後大幅にレベルアップした。三日間の無双状態を過ぎた今、なんと俺はLV10になっていた。

俺は、LVが上がるたびにファンファーレが鳴り響き自分の力が確かに強くなっていった。
成長率アップの効果もあり急速に強くなった。
戦いは狩になり、ポイントのために鎧袖一触とばかりに蹴散らしまくった。
その際、失言のアブルリーのおかげですこしっではあるがお金が入ったのはなかなか嬉しい。

まぁ、とにかくそろそろおくに進んでもよさそうなので。明日からの休暇はダンジョンの探索を本格的に指導しようと思った。

お願いだからポケモンはでてくんな



[19036] 六話一気に強く?
Name: トマトケチャップのようになりたい◆0a08de93 ID:96b75671
Date: 2010/05/27 21:51
休暇初日、ダンジョン初挑戦の日から六日間を過ごした、一階のフロアでポイントを少し稼ぐ。
当初の目標だった

[魔術回路:LV1]
[解析:普通]
[リンカーコア:LV1]
[デバイス:量産品]


を購入した、魔術回路はメイン三本というお粗末さ、リンカーコアはDランク相当w
空戦なんて夢のまた夢である。
同時にバリアジャケットの強度も鎧(笑)といった感じである。
それでも軽いから利便性は高いが。アームドデバイスなので武器も手に入り一石二鳥。
ラックの支柱よりは、剣型のこれのほうが強そうである。

念能力もPで強化しようと思ったが、やめておいた。
チートはやりすぎると詰まらなくなるからである。
ちょっとは自分で努力してみたいのだ。
もう少しで何かつかめそうな気がするのだ。

さて、いくら合っても足りない時間や諸問題をどうにかすべく俺は、



[迷宮内時間変更:遅延] ダンジョン内と現実での時間差を変えてくれる。

[宿屋システム]     台座から飛べる。一晩寝るとどんな怪我も治ってしまう。

[道具屋システムLV1]    ゲームなどで、販売されてるものが買える。低レベルのうちはたいしたものは変えない。簡単な食料と武器、雑貨品程度。ここで持ち金の両替が可能だった。

[道具袋]ドラクエの袋である。ほぼ無限に入る。

初日をほぼ丸々使い、稼いだポイントで、上記の奇跡を購入した。

時間の遅延は、現実の百分の一まで下げることが可能だったので、限界まで下げた。
これで残り二日と数時間が、二百十数日に変化した。
ここまで遅くできるとは思っていなかったのだが、多くの時間ができたことは僥倖だった。

そしてここまで外と中で時間差があると外で休憩するのはあまりにももったいないと思い、解決策として[宿屋システム]を発見した。
これに伴い。宿屋とダンジョン前広間といわれる空間への転移が可能になった。
宿屋の店主はテンプレ通りの発言しかしなかった。

ダンジョン前広間は転送用の台座が置いてある広間で、果てなく広がる白い空間だ。
ここに設置系の奇跡を置けるらしい。
有名テーマパーク[夢の国]や[永遠の島]が奇跡ポイントで購入できることに驚いた。
[夢の国]の運営会社はここまでキャラクター使用料とやらを取にきそうで怖い。

閑話休題

その流れで道具屋の設置が可能な事を発見。
迷宮内で手に入る通貨(これも元は[穢れ]であり力の塊)でアイテムの購入が可能だった。

無駄だと思っていたものが使えるのは嬉しい誤算だった。
しかもゴールドやギルが円に換金可能なのが一番嬉しいことだろう。
わけのわからないアイテムの買取もしてくれた。

道具袋はテンプレ通りの発言しかしない道具屋の店主が、Pで手に入るということを教えてくれた。

大きく増えた時間の余裕から、優先敵に上げたかった
アビリティーをあげるためにひたすら狩った。

[成長率UP:LV1]      →   [成長率UP:LVMAX]
[EXPの増加:LV1]     →    [EXPの増加:LVMAX]
[レベルアップシステムLV1]  →    [レベルアップシステムLV4]
[成長効率UP:LV1]     →    [成長効率UP:LVMAX]
[敵ドロップ率アップ:LV1]  →    [敵ドロップ率アップ:LVMAX]



5万Pを消費しての大奇跡だ。
EXPは三倍、成長効率から必要EXPは半分。成長速度は6倍だ
レベルアップシステムは成長しディスガイア風になった。

つまり最高LV9999になったということである。

それにあわせて成長限界がおかしなことになった。
レベル2になったときに経験の宝珠が使用可能になった。
これは簡単に言うと、獲得EXPを保存しておけるのである。
成長率UPがMAXになるまで獲得EXPを保存したい、と思い奇跡を求めたら。
レベルアップシステムLV2]が表示されたのであげてみたらこうなった。
これのおかげでレベルアップの恩恵が大きくなった。

一日2800P~3300Pほどで、ダンジョン内期間20日をかけての大事業だった。
経験値獲得総数も8万を超え、経験の宝珠のEXPをつかったらLV25にまであがった。
レベルが上がるたびに、魔力や念、気の総量が増えていっている。

[リンカーコア:LV2]  ランクDからランクC+に

[魔術回路:LV2]     魔術回路が増えたレベル5上がるにつれ2本増えてるww痛いw
[魔力LV4]       レベル上がるごとに増える。



どんどんチートになっていく。現在最高レベルは9999らしい。しかもレベルアップシステムはまだレベルが上がるようである。LVMAXになったらポケモンにも勝てる気がする。

ほかにうれしいこととしては、敵のドロップ品と大量に集まったお金である。



いらないものを売却し、すべて円に換金したところ





2983321円




───( ゚д゚ )───


バイトやめよ。

働いたら負けだと思ってる。


税金とかやばいかな?と思ったのだがそういった不都合を消化する、つじつまあわせの奇跡が10万Pで存在していた。


[現実改竄:補助] ダンジョン内での生活で社会的不都合が起きないようにサポートしてくれる。

細かい情報の改竄するより、穢れ消すほうが楽なんじゃね?と思ったが違うらしい。
このことを、神がどう捕らえているのかというのを、人間的にわかりやすく言うと

日光の当たる場所におかないでください。

湿気の多いところでの使用はお控えください。

見たいな注意書きを守っている感じらしい。わけが解らん。
もう常識とか感覚とか法則が人とは根本的に違うらしい。

ダンジョン出るときに購入しよう。

まぁそんなこんなで

ただの凡人がたった半月で超人に!!

サイヤ人もびっくりの脅威インフレ率!!

と言うような感じで、俺は強化されていった。
人類の脅威が存在する世界でのスタンダードな奇跡だけあって効果も高く、今現在、俺はオリンピック選手などのプロのスポーツ選手たちを鼻で笑える身体能力を手に入れていた。

さらに、迷宮内での乱獲時に念能力が鍛えられ、戦闘中の動きも洗練された。

俺は、弱いものいじめで、いっぱしの戦士になった。

これはゲームをやるときも同じで、俺はできるだけ強化してから俺TUEEEするタイプである。

すべて順調のようだが、問題だってある。
それは魔力系エネルギーと気系エネルギーの反発性である。

気と念は相性がよく、身体強化具合も気+念といった感じになる。
リンカーコア製魔力によるバリアジャケットと魔力による身体強化も同じ感じで効果の上乗せが可能だった。

魔力系エネルギーと気系エネルギーを同時使用するとどうしても反発してしまうのである。この性質の存在は実は当初から予測していた。

気の説明文に、魔法先生ネギま!!の文字が出た時点で、魔力との反発は予想できた。
まぁ、念と親和性が高いのと、その念まで反発するのは予想外だったが

しかし、この性質がはあることはマイナスばかりじゃない。
それは奇跡によって得られるスキル[咸卦法]のおかげである。

[咸卦法:壱]  反発し合う魔力と気を合一させて莫大な力を生み出す。

正直俺には理論も理屈もわからないが、あっさり使えるようになった奇跡様様である。

スキルを三段目の最大レベルまであげると、念やバリアジャケットも巻き込んで異様なまでの身体強化が可能になった。


こうして、気と念と魔力とバリアジャケットによる同時強化が使えるようになったわけだ。

問題はあるにはあるが、奇跡で解決可能なのでとても楽に話が進む。

まさに、神様様である。

これで一気に迷宮を探索してやるぜと俺は迷宮の奥地に進みだした。

ドラキー、コラッタ、ラッタ、バブルスライム、スライムベス、おおきづち、一角ウサギに、パラス、ズバット、イシツブテ、プリン、ウェアウルフ、アーリマン、ウィルオウィスプ、グリーンスライム、コボルト、ノッカー、ブラウニー、冷静のペーシェ、ブラックレイヴン、トランスツインズ、マジックハンド、ヴィーナスイーグル、ダンシングハンド、バスタードライブ、ウルフ、マンドラゴラ、プチプリ、アックスビーク、ビー、トゥーリッパー、ランポス、ドスランポス

とモンスターがたくさんいたが特に問題にならなかった。
数時間後とに腕がちぎれたり、内臓が、「こんにちは」したりしたが問題はなかった。
すべては薬草と回復呪文の手柄である。
一階層目より経験値、P共に入手量が増加したのはうれしい。
一階そうにつき三日間は狩をしてして廻る。Pのためだ。
入手したポイントで

[攻撃呪文:初級]
[攻撃呪文:中級]
[攻撃呪文:上級]
[回復魔法:中級]
[回復魔法:上級]
[補助呪文:初級]
[補助呪文:中級]
[補助呪文:上級]

を購入した。単純な攻撃呪文ならほとんどすべて使える上に、補助呪文、回復呪文もすべて使えるようになった。ドラクエ敵に言えば賢者である

いや 違うね…! …おれは… 賢者じゃねえ…!! …そう!! おれを呼ぶなら大魔道士とでも呼んでくれっ www

でリレイズを使えるようになった。これは嬉しい。まぁとにかく、安全性と殲滅力がさらに上がった。

10階層目はボスモンスター達とのタイマンだった。達というのは複数回一騎打ちする羽目になったからだ。
初心者の登竜門的存在。
イャンクック先生やドラゴン(ドラクエ)、ゴーレムが出てきたが。どうゆう存在か知っていたのでどうにか対処できた。

問題になったのは2匹

まず一匹目は突撃級

なんぞそれって人は、マブラヴしよう。

全長:18m/全幅:17m/全高:16m/俗名:ルイタウラ

突撃(デストロイヤー)級は破壊力が凄まじく、前方は甲殻に覆われているため防御力は高い。この甲殻も要撃級の前腕と同じ硬度を誇る。BETA戦では必ず先頭にいる。機動性や対人探知能力は全BETA中で最低。直線的な機動は優れており、最高時速は170kmにも上る。まともに正面からぶつかれば大破、即死は免れない。しかし、後方はほぼむき出しの状態であるため、防御力が低い。後方占位での攻撃ならば36mm弾での撃破が可能。
by wiki

こいつは本来戦術機って言うロボットに乗って戦うものである。
約20メートル四方の巨体が170kmで突っ込んでくる恐怖が、お分かりいただけるだろうか。
いくら強くなったとはいえ、クック先生を余裕で殺せたとはいえ、これはない。
リレイズなかったら死んでいた。いや、まぁリレイズが発動した時点で死んでいるのだがw

って冗談にならない状況で、自分咸卦法や魔法(スカラ、ピオラ、ヒートライザ、リレイズなどなど)で全力強化し、敵に(メルトン、ランダマイザ、ルカニ、ボミエ、アシッドレイン)をかける、ポップの真似をしようとしているうちにできるようになった呪文の同時詠唱や発動を使い全力で挑む。
敵は猪突猛進の突進馬鹿である、一度殺されれば十分だ。
突進でつぶされた直後そのままの勢いで通り過ぎた突撃級の弱点であるケツに放たれたイオナズン×2で勝負は付いた。

しかし、この迷宮BETAも出てくるのである。BETAの真の強みである物量でこられたらと考えるとぞっとしない。今回が初の死亡だったがこれは怖い。
戦闘中の高揚感が、恐怖を隠してくれたが今頃になって震えが止まらないのだ。

一回死んで見ると、死と言う物の形がわかるがこれは金輪際触りたくない。

不老不死本気で早めに手に入れよう。


そうそう、BETAの突撃級は
EXP500にポイント300という実においしいモンスターだった。
対応できる能力があるなら、物量もいいかもしれない。


なんて思ってた俺は次の敵に打ちのめされる。

名前:木下唯
性別:♂
年齢:21
LV:27
職業:無職・浄水器初級
HP:1224/1385|3億9999万9996 
MP:1182/1512|9999万9999
STR:432|9999万9999
INT:756|9999万9999
SPD:422|9999万9999
RES:652|9999万9999
DEX:613|9999万9999
VIT:535|9999万9999
EXP:3348/5万9110
P:4452

物理攻撃力 
魔法攻撃力 
物理防御力 
魔法防御力 

スキル
[咸卦法:参]
[攻撃呪文:初級]
[攻撃呪文:中級]
[攻撃呪文:上級]
[回復魔法:初級]
[回復魔法:中級]
[回復魔法:上級]
[補助呪文:初級]
[補助呪文:中級]
[補助呪文:上級]
[解析:普通]

アビリティ
[成長率UP:LVMAX]
[EXPの増加:LVMAX]
[レベルアップシステムLV4]
[成長効率UP:LVMAX]
[敵ドロップ率アップ:LVMAX]
[リンカーコア:LV2]
[魔術回路:LV2] 
[魔力LV4]   
[念能力:上級]
[気:LV2]
装備:バリアジャケット
   普通の服
   アームドデバイス
   果物ナイフ(安物)
        (高級)
   
道具
 道具袋
薬草   221個
毒消しそう 44個
おおきづち 3個

所持金3225456円 9985ギル 5212ゴールド

使用可能施設
[宿屋]
[道具屋]

環境設定
[迷宮内時間変更:遅延]

現在迷宮探索77日目

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なぜか一気に強くなった、人生勝ち組入りが見えてきた?

もちろん、そんなわけがない



[19036] 七話油断大敵
Name: トマトケチャップのようになりたい◆0a08de93 ID:96b75671
Date: 2010/05/26 23:14
突撃級との戦闘で、死んでしまったことは、俺、木下唯にとってはいいことだったのかもしれない。

まず、わずかではあるが、危機感が回復した。

初プレイ時は、強化後に俺TUEEEEするタイプのゲーマーであった俺は、順調に行った自己強化により慢心を覚えていた。

それに、気づけたことは幸いだったのだろう。

突撃級との戦闘後、神から二つの奇跡が与えられた。

これは浄水器が一時機能停止におちいったことによる対策なのだと思う。

[教会]   死んだとき、ここで復活できるようになる。レベル×規定Pで復活。ポイントがない場合は、技能が必要ポイント分消去される。現在規定Pは150


[使い魔]  神造製の使い魔。木下唯が死んだときにわずかに零れ落ちた魂のかけらを媒介に製作された。主人の魔力を消費しての魔力行使が可能。使えるのは主人が可能なものだけ。強さは主人に依存する。


メンテナンスと浄水機能補助の奇跡だがこれはなかなかに有用だった。

手数が増えるのは単純に嬉しいし、助かる。ポイント消費は苦しいが、命には代えられないのだ。


使い魔は、ダンジョン内時間で一日後に手に入るらしいので、教会の機能をONにすると、リレイズをかけて先に進むことにしたのだ。

10階層目は、なんでも特別な処理が必要な汚れ《低階層組み》が詰められた場所らしい。1~9階の敵とは一線を画すような存在だが、おおもととなった[穢れ]の主成分的なものは同じらしく低階層であるここに詰められているらしい。

部屋に転送されるとそこは異様な熱気に満ちていた。なんだか息苦しい。

転送された台座以外でこの部屋からの出入りは不可能であり、敵がいる限り台座は帰還に使えない。

そして、最後の一匹が存在する部屋にいたのは。




ポケモンだった。


俺は危機感から距離をとりながら、とっさにライブラを唱えた。

すると、幼き日に聞いた懐かしい、音声で敵の解析結果を教えてくれた。



「マグカルゴ
たいおんが やく1まんども あるので あまつぶに うたれると じょうきが もうもうと たちこめて あたりは ふかい きりに おおわれると いう。
◆ とくせい
ほのおのからだ さわった あいてを やけど させる 」


Σ( ̄□ ̄|||)


ちょ、10000℃ってwwww



もっとも融点が高い金属ダングステンの融点=3407度


溶岩や太陽の表面温度=6000℃

絶対やけどってレベルじゃねぇぇぇぇぇ

どうやって攻撃すればいいんでせうか?

そうだ水が弱点のはずだ。

結果。水系統魔法、大量の水蒸気派生。悪くなる視界で余計不利に。


………

……



というか、そんな体温10000℃のモンスターにダメージを与えられるポケモンのはく火炎放射って何よ。何で体当たりしてやけどですむの?
念能力発動してても、溶岩触ったらウェルダンってレベルじゃすまないよ、ねぇ。

そんな風に俺に攻める方法がなくとも敵は関係なく攻めてくる。

汚い。さすがポケモン汚い。

そして、密閉空間で放たれる火炎放射。咸卦法参をしているのにもかかわらず、余波で肌が焼ける。

パニクル俺に敵の猛攻は続く

本来、追加効果は麻痺であるはずののしかかりは明らかに即死攻撃です、本当にありがとうございました。

よけてよけてよけるしかできない俺。

いわタイプであるためか、ロックブレイクやストーブラストはぜんぜん効かない。

その上奴が火を吹いたり、動いたりするたびに地面が溶けている。

スキル咸卦法の温度調節効果もあの炎の前じゃ意味がないらしい。

アームドデバイスは溶けた。単純な気や魔力の放出による攻撃は、タダでさえチートのポケモンの中でもトップ30位以内の防御力を持つこの鬼畜相手には効きやしない。

気づいたときには詰んでいた。

絶望的な状況で、ひどい頭痛がする。

時間経過と共にひどくなっていく頭痛。

最後には意識を失い、目の前が暗くなった。

何も不思議なことはない、あの鬼畜は異様なまでの攻撃力を誇る炎を隠れみのに、その副次効果である酸素の燃焼を利用し俺の意識を断ったのだ。

遠くなる意識の中で、奴がい嫌味に笑ったのが見えた。

元来マグマの中で生活する生き物なのだ。酸素がなくても平気なのかもしれない。ポケモンって本当にチートだ。

リレイズがかかっていようと、よみがえる場所に酸素がなくなっていては意味がない。というよりも気を失っている間にトドメを指されるだろう。


教会があってよかった………






to be continued



[19036] 八話 使い魔リリーと今後の目標
Name: トマトケチャップのようになりたい◆0a08de93 ID:96b75671
Date: 2010/05/27 19:42
死なずして死に包まれている。

生きているからこそ、死の恐ろしさを肌で感じ

生きているからこそ、死は俺を侵そうとする

この気持ち悪さを、どう表現すればいいだろうか?

永遠にも思える時間の中、死はこの体を、侵食しつづけ。

それに負けじと俺の体には、食われながらも徐々に徐々に生気が戻ってく

死は生を求め、生はなすすべもなく食われ続ける

しかし、食われるよりも早く多く生み出される命の力が俺を死の淵から救い上げた。

目がさめるとそこは教会だった。



 八話 対策会議


まぁ、思わぬ強敵の出現で余裕で負けてしまったわけだが。

ほとんどの攻撃がたいしたダメージを与えられない上に

こちらの防御をものともしない攻撃力。

さらに、こちらが平常心を失っていたことが問題なのだろう。

正直もう、俺という存在が消滅する心配が少ないとはいえ、あの時間間隔が狂うためか、永劫とも思える時の中、死に触れ犯され続けるという拷問のようなときを過ごす気はない。


つまり俺は、死なないため、これから強敵と渡り合うため、攻撃面、防御面、技術面と全体的な能力アップが必須なわけだ。


さて、それをどうやって可能にするかななんて考えてると、メッセージが表示された。

[使い魔作成が終了:名称を設定し、形態を創造してください]

俺は、何にも考えていなかったので。
自宅に戻り萌え萌え悪魔事典side黒をみて、少し悩んだ後入力を開始、姿を想像する

名称 リリー・バフォメットにした。事典のバフォメットの姿が可愛かったためである。バフォメットだけだと女の子っぽくないからリリーをつけた。

男っていうか異形の形にしたほうが強くて使えるって?
たしかに、巨大で豪力なのは強いかもしれないが、ソンなのに付き纏われたらタダでさえ花のない迷宮が余計むさくるしくなるわ


ってことで、姿は事典そのままに、ゆがんで伸びる双角、額には逆になった五芒星。強い意志をこめた金色の瞳に、鋭く白い歯を持つその口は血を思わせる紅さを持つ。
それほど長くない、ワイルドにセットされた金の髪。
手には鋭くとがったガントレットを嵌め大がまを持ち、腕には囚人を拘束するような鉄輪が付いている。
その細く小さな肢体を飾るものはほとんどなく、レザーっぽいタンクトップブラにビキニパンツ、ニーハイブーツのみ。そのニーハイブーツのそこは変わっていて、蹄のようになっている。
女の子なのに、背中の羽は雄雄しく、実にきれいな黒に染まっている。

姿を事典の絵そのままに想像すると次の瞬間、そこに創造されていた。

「こんにちは、ご主人様、今後ともよろしく」

そういいいながら、十数センチしかない俺の使い魔は朗らかに笑う。

半引きこもニートのオタク駄目人間の俺の対人スキルが高いはずもなく、可愛い使い魔を前に、きょどりながら質問をする。

「ああ、よろしく。君は何ができるんだ?」

「ご主人様が奇跡により手にしたスキルはすべて私もできます、名称こそバフォメットですが、私とあれは別個の存在なのでバフォメットに関する力や技能はありません。その他の細かいステータスはご主人様に依存します。さらにサイズ的に物理的な攻撃は低く、現在魔法使用時の魔力はご主人様からの供給によって発動します。神から与えられた迷宮内のことを含む基礎知識に、人格や自我を所有し、ご主人様とは違った思考プロセスをするので相談ごとも可能ですよご主人様。」

それならばと俺は、先の一件を話し早速相談に乗ってもらうことにした。

「それで攻撃面、防御面、技術面と全体的な能力アップに今後出現してくる敵にも有効な対処法を考えてるんだけど、捕獲とかできない?」


「この迷宮に存在するものは[穢れ]なので、消滅させねばなりません。ゆえにこの迷宮内での捕獲は不可能です。神の目的と食い違いますから。一時的な洗脳なら可能ですが、強い魔力とそこそこのPが必要ですから、今は不可能でしょう。」

そこで一息つき、リリーは続ける

「先程捕獲は不可能といいましたが、Pを消費し奇跡でポケモンを手することは可能です。
しかし、強さに見合ったP消費になるので有能なものほどおおきなPを消費することになります。
それに今まで買った奇跡の効果はポケモンには無効なので、ポケモン強化用のポイントも必要になり消費ポイントに見合った力は手に入りません。そのポイントは自分の強化に使ったほうが有用かと」

この使い魔できる!!

「やっぱりそうだよね、リリーは何かいい案ある?」

「ペルソナはいかがでしょうか、にているわりにス○ンドのように特殊能力はありませんが、属性攻撃に対する耐性は、吸収、反射、半減と実に優秀です。しかも、身体能力の底上げに、ペルソナを顕現させながら戦うことで、攻撃手段と手数もほぼ倍に増えますからなかなかに優良な手かと。」

行ってることはもっともだし、確かにそう考えるとペルソナは優秀だ。
いつかは、異世界トリップしてリセチーや雪子、千恵ちゃんなどのメンバーを攻略したい身としては今のうちからなれておくのも悪くないか。

ポケモンは余裕ができたら購入して、最強のトレーナーを目指そう。

「じゃぁ、その手で行こうか。といってもまずはポイント稼ぎだね。死亡したせいでポイントのほとんどを消費しちゃったし。ほかにも有用なシステムとか探しておいてくれる?」

「承りました、ご主人様」

「それじゃあ、一食してから迷宮に行こうか。これから、よろしくねリリー」


こうして俺に一匹の相棒ができた。

リリーは実に優秀で、彼女のおかげで自分ひとりじゃ考え付かないような戦法や奇跡の使い方をできるようになったし、戦闘中も魔力消費こそ増えたが手数も増えた。
何より、その真価は、使い魔としてラインがつながっているために広がる視界と、索敵能力、さらには迷宮内での華としての癒し効果は筆舌に尽くし難い。

主人に従順で可愛い女の子型使い魔最高である。

そんなにさびしいなら、女の子奇跡で手に入れろよと思う人もいるであろう。

そんな人にいいたい。


「童貞オタクをなめるな」と


まず、半引きこもニートのオタク駄目人間の俺が二次キャラを呼び出したところで好かれるとは思えないし、その二次元キャラが現在の生活からイキナリこんなところに呼び出されて拘束されたら、呼び出した相手を好きになるだろうか?


なるわけ有るまい


自分を好きになるように精神の改竄なんて夢見る童貞ができるわけもない。
いずれは陵辱系に転向もいいだろうXXX板に行って極悪非道の限りを尽くすかもしれない。


だが、俺は童貞なのだ。


金があっても、なんか風俗は嫌で、生まれてからずっと右手が恋人。

エロゲーやギャルゲーやって、主人公に嫉妬していき続けてきた童貞だ。

初体験はまともに恋がしたいのだ。

言っててなんか恥ずかしいけど、俺は、

俺は、

俺は、恋がしたい、友情を感じたい、熱い日々を活きたいのだ

自分に自信なんてないけど、いつか努力の果てに自分に自信が持てたなら

この迷宮の最奥で最強の存在となれたなら

そのとき俺は、転生やトリップをして今度こそ自分の人生の主人公として生きて行きたい

そして二次元嫁を本当の嫁にしよう。

そのためにも今は[穢れ]を払う

すべては二次元嫁のために

そう、俺の戦いは嫁と自信のために



チートオリ主に俺はなる

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

書いてて恥ずかしかったwww




[19036] 九話 リベンジ・人殺し
Name: トマトケチャップのようになりたい◆0a08de93 ID:96b75671
Date: 2010/05/29 16:40
どうも、前回変なテンションで今後の目標を定めた木下です

ためたポイントでペルソナ使役が可能になりましたが、俺はどのアルカナにも属さないそうです。

ベルベットルームが使えるようになりました。美女は存在せず鼻長おじさんしかいません、初遭遇二次元キャラがイゴールww

実に欝です。

もしペルソナ世界にいくことがあったら、番町とキタローは殴ることを心に誓いました。


九話 リベンジ・人殺し


リリーの提案によりいくつかの奇跡を購入した。

[ペルソナ使い:初級]  ペルソナ能力に目覚める。特定空間でのペルソナの使用が可能に


[マルチタスク・LV1]魔王と呼ばれる魔法少女のように、マルチタスクが可能になる。ペルソナを操るときのために購入した。

[ウェポンマスタリーシステム]武器熟練度システム。熟練度の高い達人は10倍以上の性能を引き出すと言われている

[アイテム界屋]   アイテム界に行き、アイテムを強化できる。アイテム界の敵も穢れ化してるという親切設計

[系統魔法・風LV1] ゼロの使い魔の一般的な魔法。風の使い手になれる。偏在はチート。使用には杖が必要

[系統魔法・土LV1] ゼロの使い魔の一般的な魔法。土の使い手になれる。錬金は原子配列変換のうえ質量保存の法則の無視という、某小さな国家錬金術師がみたらブチギレそうな魔法。使用には杖が必要


[騎士は徒手にて死せず]およそ武器となり得る万物に触れることで、自分の宝具に変えるある一定のランクの武器になる。そのレベルより高い武器はそのままのランクで宝具に変える。

[ガンダールブ]左手で武器を持っている間、身体能力が上がる。さらに武器に関する知識と使用技術が得られる。召還されて手に入れたわけではないので精神操作の力はない。

[不老:LV1]不完全である不老。二年に一年、歳をとる

[不死:LV1] 不完全である不死。骨折が一日で直る程度の回復力を得られる


第九階層にて一日600匹ほどを殺し、P換算で約一万二千Pを20日間。
累計24万7732Pを稼ぎ出した。

そのPを使い、上記の奇跡を購入しながら


[ペルソナ使い:初級]→[ペルソナ使い:上級]

ペルソナ能力に目覚める。どんな場所でもペルソナの使用が可能に。ミックスレイド使用可能
[分割思考・LV1]→[分割思考・LV5]
856分割まで分割可能
[系統魔法・風LV1]→[系統魔法・風LV4]
[系統魔法・土LV1]→[系統魔法・土LV4]
スクエアクラスの呪文が使用可能

[レベルアップシステムLV4]→[レベルアップシステムLV5]転生(レベルが1に戻る)が使用可能に

[道具屋システムLV1]→[道具屋システムLV5]販売物が増えた。なぜかファミチキやLちきが売られている。

このような感じで、奇跡を用いて能力を強化した。
レベルに連動して上がるスキルはこの通り
[リンカーコア:LV5]
[魔術回路:LV4] 
[魔力LV12]   
[念能力:上級]
[気:LV5]
 


レベルと連動して上がるスキルは無料で成長するので嬉しい限りだ。
レベルも上がり45にまであがったし、これでしばらくは無双状態になるだろう。

[ウェポンマスタリーシステム]
[アイテム界屋]
[騎士は徒手にて死せず]
[ガンダールブ]

この四つの能力は、相性がよく互いの力を引き出すことに成功してると思う。
アイテム界やで上げた武器の性能を[ウェポンマスタリーシステム]と[騎士は徒手にて死せず]でさらに引き上げ[ガンダールブ]で使いこなす。

チートオリ主を目指す身としては[騎士は徒手にて死せず]ではなく、[無限の剣製]か[王の財宝]がよかったのだが、この二つは中身の宝具や剣群は別売りであるため[騎士は徒手にて死せず]とは、消費ポイントが段違いだったのだ。

[ガンダールブ]と[ウェポンマスタリーシステム]の上位互換に[龍視の解体]という力があったが、この能力の使用者が無駄にヤムチャ臭の凄い人物だったため一時保留ということで代わりの奇跡を購入した。それに、少しは自分で強くなりたかったというのもある。

系統魔法は手数(捨て駒)と(本命)を増やすための手段。ここでもペルソナ操作のために購入し鍛えた[マルチタスク・LV5]が活躍してくれた。INTが高くなってるのも後押しして実によくなじむスキルだった。迷宮外でも有用というところが好評価


「それでは、リベンジですねユイ、まぁ、もう楽勝だと思いますがね。」

そういって笑うリリーは、実に可愛らしい

この十数日間肩を並べて戦ううちに俺も親近感というか友情のようなものをリリーに抱き、名前で呼んでもらうことにしていた。

俺達の間にあるのは主従関係ではあるが、リリーは俺に取って大切なパートナーになっていた。


そしてそんな大切なパートナーの言うとおりマグカルゴはあっさり倒すことができた。

火吸収のペルソナをつけていたのが大きかった。

マグカルゴの攻撃はそのすべてが無効化されていたのだから、楽勝なのも当然だった。





その上実は、十階突破をする前に、アイテム界にもぐっていた。

強化したのはアームドデバイスである。

 アイテム界というのはアイテムの内面世界ダンジョンで、深層界にもぐればもぐるほどアイテムを強化できるの場所です。もぐれる深さはアイテムのレアリティで決まっており、量産品のデバイスは30階が最下層だった。

これは比較的低い階層だが、今神が用意した迷宮で到達している10階より深く、深層界にもぐればもぐるほど敵が強くなるアイテム界ダンジョンでは、神の迷宮よりも敵が強かった。このことからも、やつはもう簡単に倒せるだろうと予想が付いていたのだ。

この際に、調子に乗って最下層まで言ってアイテム階のボスである、アイテム大王に勝利を治めている自分が負けるはずがないのだ。


さらに、自分が入れるアイテム界は、敵がすべて[穢れ]でありポイントを稼げたのはおいしかったし、アームドデバイスでありながら系統魔法の杖でもあるこれを強化できたのは幸いだった。

この後の行軍は正直とても楽だった。

敵のレベルが10~20の11階から20階は正直無双状態でありとても楽だった。
レベル上げのための
[ひとつしたの階層に下りるときは、三日間はその上の階層で狩を続ける縛り]
がなかったら、3日も有れば20階に到達できただろう。
事実、俺とリリーは11階で狩るより19階で狩ると倍以上経験値が違うので、11から19までの九階層分27日間を19階で使い戦っていた。

20階のボスはベトベトン やフルフル、レッドドラゴン(FF)、スケィス、第1相 スケィス、ムドーという面子と戦った。

ベトベトンは触っただけで猛毒に侵され、ベトベトンが通った場所に触るだけでも毒になるという、あいも変わらずのポケモン特有の危険度が限界突破してるモンスターだったが、近づかずにに処理することができた。飛ばさないように蒸発させないように気を使ったが、ゼロ魔の応用性の高い魔法で問題なく応戦できた。

それ以外は常識的だったので問題はなかった。

ムドーが出てきたときは驚いたが、ペルソナのおかげで状態異常が無効化され石化は逃れられたし、幻惑にもかからなかったので普通に戦えた。

ラーの鏡が必要になったらどうしようかと思ったが、問題なく戦えてよかった。

21階からは雰囲気が一変した。

ストリートファイター
アルカナハート
サムライスピリッツシリーズ
鉄拳シリーズ
ザ・キング・オブ・ファイターズ
GUILTY GEARシリーズ

敵が上記の格ゲーキャラになったのである。わらわらと群がる色違いの同一人物どもは気持悪かったが

そのうえ、人という点に、戸惑った。

だって人殺しだ。

しかし、防衛本能とリリーの支えのおかげでどうにか戦えた。

一回殺してしまうと、たいしたことはなかった。

気持悪くはあったが、死体がすぐに消えることや、殺しという点ではここに来るまでの間腐るほどやっているのだ。当に感覚は半分以上麻痺していた。

人を殺しても、何だこんなものか、としか思えないのだから不思議だった。

リリー曰く、レベルアップとペルソナによる精神の強化が原因だそうだ。

何でも、俺の理想に近づくように精神が変形してるらしい。

考えてみると、殺しはいけないことだと解る。今でも戦いは好きだが殺しは好きではない。だが、好きでないだけでためらいはない。命が脅かされるなら殺す。必要があればかまわない。さらにここに存在するのは[穢れ]であり人としての感情が薄い化け物しかいない。あるのは闘争本能と、的を消すために必要なわずかばかりの理性と、俺に対する敵対心と憎悪


浄水器に対する敵対心と憎悪は、この迷宮内の[穢れ]すべてが持っている。

浄水システムの一部なのだろう


比較的人形に近い人間と変化した精神のおかげで、比較的楽に戦えた。

それにまだまだレベル差が生きている。

というわけで、21階から29階の間で格闘技を鍛えることにした。

別に正々堂々とか言う話しではなく、あらゆる状態で無類の強さを誇れるようになりたいのだ。

ここらは、比較的無手の人間の敵が多い。さらにそれらのほとんどすべてが完成された人外の格闘技術を持っているのだ。ここほど戦闘技術を鍛えるのに向いてる場所はないだろう。

「頑張れユイー」

リリーには応援に廻ってもらっている。戦闘スキルアップのためにできるだけ魔法を使わないでやりたいのだ。

小さくても(15センチ)、可愛い女の子の応援だ嬉しいものです。

さて、頑張りますか



[19036] 十話・超展開。これないわと思った方せめて後一話読んでください
Name: トマトケチャップのようになりたい◆0a08de93 ID:96b75671
Date: 2010/05/29 20:52
一ヶ月ほどしたところで、戦闘になれたことにより動きが洗練されてきていた。
回復魔法による不眠不休の多対一でのサバイバル格闘戦は今までの戦闘とは一線をかくした。
レベルアップと、ペルソナにより強化された精神が戦闘に次ぐ戦闘の日々を可能にした。

もうこの事典で俺は人間とは遠く離れた位置にいた。

たいていの技は、模倣が可能になったし、極限まで無駄が省かれた戦い方はもはやひとつの武術の域に達しているといっても言いとはリリーの言。

無駄がないといっても、虚がなかったり、直線的な攻撃になってるわけではなく、敵を倒すための無駄がないだけである。

本来何の才能もなかった俺だが、全体のスペックがレベルアップで上がっていっているおかげで、もはや天才以上の才ある凡人となっているそうだ。
天才が、俺と同じ条件でレベルアップすれば俺のいる位置よりも遠くにいけるであろうが、その手段がない以上今この神秘無き世で誰よりも万事に対しての才があるのは俺であるそうだ。

スペックは天才のもの、その心根だけがどうしようもないほど凡人。

ネコに小判、豚に真珠、そんな感じの過ぎたものを、その手に掴んだ俺は久しぶりに迷宮を出て、外の世界に戻ってきていた。


理由は30階のボスを倒し、一区切り付いたからだ。
30階は格ゲーのボスキャラ的存在数人との戦闘だが、レベルがおかしなことになりつつある俺の敵ではなかった。

最後に出てきたカイザーナックルのジェネラルには驚かされたし、すこしびびった。

しかし悲しいかな、2Dでは無類の強さを誇ったジェネラルも3Dでは少し強いぐらいにしかならなかった。所詮は尖兵

まぁ、そんな風に対して苦労もせずに、30階を越えた俺は30階の出口付近にあった台座を起動させ、ここに転送できるようにして、迷宮を後にしたわけだ。


この一ヶ月で稼いだのは

P=5595200
EXP=6994000

お金[円換算]=249984000+今までに稼いだ15487355

       2億6547万1335円

もちろん10万Pで

[現実改竄:補助] ダンジョン内での生活で社会的不都合が起きないようにサポートしてくれる。

発動しましたよ。

社会ではたまたま宝くじを当てたニートになっているらしい。

それにしてもダンジョンの奥に進めば進むほど、PもEXPもお金も敵の強さに合わせて増えて言っている。

不老不死も、転生やトリップ、これらを可能にする日も遠くないかもしれない。

まぁ、たまったお金も強化した道具屋で使えば問題ない上にほしいものは手に入るから迷宮からでなくてもいいのだけど。

どんな奇跡をPで起こすか考えるために、漫画とかアニメを久しぶりに見たくなって出てきたのだ。

バイトをやめるために連絡し、その後少しオタク的活動をして、大量の漫画と同人誌を通販で購入した後迷宮に戻っていった。

どうやら俺は、今どんなゲームや漫画より、迷宮内活動が楽しいらしい。

Pを使い現在所持してる奇跡のレベルを上げたり、新規購入を果たしていく。
目指すのはチートオリ主。もはや自重などしない。
[道具屋システムLV20] ローゼンクイーン商会やギュンギュスカー商会、と手を組み始め本来なら非売品のレア消費アイテムも販売しだした。


[龍視の解体]や[無限の剣製]に[王の財宝]この二つを最大限に活用するために宝具も買った。セット販売だったから一括購入で大量入手した、見たこともない宝具や灼シャナの宝具、 封神演義の宝貝もセットに含まれているとは予想外だ。300万P使っただけはある。こんなに高いのは数があったからだろう。
封神演義の宝貝はほとんど知らないが、[龍視の解体]があるので問題ない。
というか、なんかチート化する速度がどんどん上がって言っている気がする。

敵の出すポイントの増大が原因だ。

決して自重を辞めたからではない。


さらに

[魔法合成]呪文を合成して、新しい呪文が使える
[魔法反射無効]魔法反射の特性を無効化する

これによりロト紋やダイ大の呪文使用可能になり、安心してメドローアが打てる環境ができる。

[悪魔召還・悪魔契約LVMAX]悪魔と契約し使役が可能
[悪魔合体]悪魔を合体させられる設備。時たま失敗する

さらにこの手で、手数を増す。悪魔自体は別売りだった。ゲームの主人公と違い、契約数に限界はないのが嬉しいところだ。悪魔所管に必要なマグネタイトはダンジョン内で出てくるメガテン風の[穢れ]を倒すと手に入るがポイントで購入も可能だった。とりあえずメガテン3の悪魔全部と契約し、それを全部同時召還するためにいくらかのマグネタイとも購入しておいた。
ちなみに、全部の悪魔と契約という発言で気づく人もいるかもしれないが、俺の現在のレベルは100を超えて103になっています。

ほぼすべてのポイントを使い切ったが、それ以上に今後はPが稼げることは明白だった。

悪魔を全て同時召還して、[穢れ]狩りをさせる。高レベル悪魔は、俺と俺の偏在&ゴーレム&使い魔と供に迷宮を攻略していく。レベル差と、数の暴力にものを言わせた探索はただの虐殺のパレードに過ぎず、戦闘はなく、ただただ狩が続いた。

「あはは、おぶつはしょうどくだー」

それにしてもこの使い魔ノリノリである。
俺の強さにステータスを依存するリリーは、俺同様に異様に強くなっている。今もメドローアを連発している。しかもフィンガーフレアボムズ風に五発ずつである。

悪魔上位13匹には奇跡により、偏在を習得させさらにレベルが上がりやすくなるようにした。
ほかの悪魔も、レベルが上がりにくくなったものは転生システムで転生させさらに強くなるように強化した。

階層は100、200とどんどん深くなってくる。

100を越えるころにはたいていのゲームや漫画の敵は全て出たんじゃないだろうが?
100回のボスでパルキア、ギラティナとともにアルセウスが出てきたときは死んだかと思ったが、問題なく死んだ。
しかし、どうにかリレイズや黄昏の羽根、[不死LV4]のおかげもあってどうにかなった。

100階以降は、いままでのボス的穢れが普通にに参戦。レーザー属種の光線級、重光線級が普通にウザイ、一体一体はたいしたことがないのだが、物量による集中照射はメンドクサかったりした。

その後も俺たちは、さまざまな強敵と戦った。
ハムスターやゾーマ、エクスデス、永遠の闇、オズマ、オメガウエポン、イセリア・クィーン、バルバトス、キラーマジンガ、ドラゴニュート


キラーマジンガは何故か異様に強かった。本来は30,40の敵のはずなんだが、リリー曰く何でも想念により強化されていたらしい

[ポケモントレーナー]ポケモンを飼育するうえで必要な資質を得る。常人でも十万ボルトに耐えられるようになる。
[モンスターマスター]モンスターを従えられる。いわゆる魔物使い。
[配合LVMAX] モンスターの配合ができる。邪配合も可能

このころからポケモンやドラゴンクエストのモンスターを大量購入して、下層階で狩に参加させ始めた。

300を超えると、今までの[穢れ]が強化されて再登場しだした。

後はただ延々と、下の階層へ折り続ける日々が続く。

仲魔とモンスターとリリーと偏在で、戦いの日々はまだまだ続く。
LVが9999になったら転生システムによりLV1に戻る。

少しLVをあげて、再び下の階へ

そんな日々が続く。

気づけば軽度のバトルジャンキー

奇跡による強化と入手でありえないほどのチートと化していた。



[レベルアップシステム]が強化されレベルに限界がなくなった。つまりいつかは俺に奇跡を与える神の座にも到達できるということらしい。

といってもその神のレベルは、今の俺のINTでも理解できない数字の桁だった。

そのほかに、道具やシステムはLV99を超えてLVMAXになってを繰り返すうちに。
販売物も秘宝や神秘は当たり前、未来デパートと同じような商品も扱っている。

[王の財宝]の中身はギルガメッシュ以上にこの世の全てがあった。

その使い手たる俺は、神に次に力を持つものになっていた。
簡単な話し神の奇跡で得る必要のある力がない。
奇跡で得られるものは全て得てしまったwww
最近はあまったポイントで、仲魔とモンスターとリリーを強化している。
そんな日々の果てに

今俺は、迷宮の最下層にたどり着いた。

七万七千七百七十二階がそこだ。

ここまで来るのにたった3年しかからなかった。

迷宮最下層では、最大の[穢れ]が俺達を待っていた。

そこで繰りひろげられた戦いにこの世の全てがあった。

喜びも悲しみも苦しさも楽しさも痛みも快楽も憎悪も愛も親しみも恐れも怒りも何もかもがぶつかり消え生まれていく

戦いの余波で世界が誕生し、滅びまた生まれた。

そして最大の[穢れ]が今消え去った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





超展開wwwww

これないわと思った方

せめて後一話読んでください



[19036] プロローグ最終話
Name: トマトケチャップのようになりたい◆0a08de93 ID:96b75671
Date: 2010/05/29 20:58
こにゃにゃちわー

壮大な超展開で迷宮によるチート化が終わった俺は、体感時間で3年間こもりっきりだったダンジョンを出て自分のアパートに戻っていた。

外では11日しかたっていないのだから驚きだ。

迷宮内で得た莫大な財産は13兆7209億6426万8600になった。これは所持金額であり、総資産ではない。
[現実改竄:補助] のちからにより、現実は捻じ曲がったためだ。
俺は、他の追随を許さぬ大企業[cheat]の創設者となっていた。

医療、軍事、食に娯楽などどんなジャンルでも[cheat]の独壇場であり、俺が何もせずとも優秀な部下が利益を出して、企業をまとめてくれている。

そして、そんな金を稼ぐシステムを作り出した俺は、若くして一般人を気取って隠居生活をこの狭いアパートで送っているという事になっている。

凄い額に思えるが、迷宮内の生活で本来武器が使えない仲魔やポケモンに奇跡で装備可能にさせたりしたせいで、多くの金を消費し。モンスターや仲魔の娯楽にも金はかかりPやEXPに比べるとたいした額ではない。

ありえないほどの数の偏在が可能になった俺は、無限に湧き出る穢れを偏在に任せ、夢であった二次元介入生活を送ることにした。といっても穢れの掃除もチートになりすぎたゆえに10人程度の偏在で対応可能である。後は奇跡によって強化された、モンスター&仲魔たちでもどうとでもできる。


穢れをちゃんと掃除したことで、ポイントはたまるのだが、使い道がなくなってしまっていた。
それを延々とため続けてもいいのだが、こちらで数週間過ごす間に俺は偏在によって延々と経験値を得続けるために、どんどんチート化している。
迷宮は外の100倍の速度で時が流れてるのでその経験値や金の入手量も半端ではない。

そこで俺はこの世界に、あるシステムを作ることにした。

幸せのおすそ分けのつもりで。

まず神を作る。

この世界に真の神は俺に奇跡を与えた存在しかいない。

あいつが唯一絶対神。神に一番近き創造主。

俺たちにとっては神そのものだったわけだ。

しかし神はこの世界にそこまで興味と関心を持っていない。

ゆえに、あっさりと許可が出た。


なので俺は作る、みんなもよく知っているであろう、あの本当にお前神かよwww
と思ってしまう情けない上に、ありえない感じの神を作る。

死んだオタクや、生前の行いが良い者や、極端に不運なものを、己のミスで殺してしまったとか、暇つぶしでなどと嘯き、望むものに転生させる神を作る。

望まないものは少し幸福になれるように加護を施し輪廻転生

三万階越えると2千極位は一日で稼げるので転生もトリップも安いものになっていたので、転生やトリップ、不老不死をオプションでつけても問題はない。

強化や与えられる能力にも制限を欠ける。といっても普通の人間から見たら制限のない強化がおこなえるように思えるだろう。

ちなみに、P消費的にはオッドアイにするとか、イケメンフェイスになるとか美しい銀髪のほうが高い

娯楽以外の何の意味もないからだ。

閑話休題

話を戻そう、まぁ、そんな感じの神を複数つくり名前をつける。

神話から有名な紙の名前適当に名付けていけばいいだろう。
他に変り種に世界という名前のシステムやトラック型の神などをつくる。

この作られた神々に、転生を望むオタクや、不慮の事故で死んだもの、不幸すぎるものを適当に転生させるように命じておく。消えるよりはいいだろうという独善的な理由でw

この独善さが、まさに神だ

パターンとしては

間違って殺した
何も知らせずイキナリ転生、もしくはトリップ
暇つぶしに
いい事したから

くらいでいいかな?
生前の行いや不幸さ具合、後はその人間の精神、転生後の世界をかんがみて使用可能ポイントを決めて、願いをかなえる個数などを決めるように設定して

「こんなもんでいいかな?」

「大丈夫だと思いますよ、望まぬものは転生しないようになってますし問題ないかと」

俺は、リリーと供に最終チェックを終了した。
こうして転生システムを作り満足した俺は

力の全てを持って異世界に跳んだ。



こうして俺の冒険が始まるわけ。

チートすぎていつでも終わらせられるけどね。



というわけで、プロローグ[チート化ダンジョン]これにて終了


次回からは冒険編かな?




―――――――――――――――――――――




名前:木下唯
性別:♂
年齢:24
LV:5兆8654億5873万6469
職業:御隠居・高給浄水器得級
HP:約4485不可思議、/約4485不可思議、|∞
MP:約85無量大数、/約85無量大数、|∞
STR:約1628那由他|∞
INT:約1565那由他|∞
SPD:約1172那由他|∞
RES:約1410那由他|∞
DEX:約1288那由他|∞
VIT:約1131那由他|∞
EXP:約2531恒河沙/約652不可思議
P:445センティリオン



1恒河沙は10の52乗
1那由他は10の60乗
1不可思議は10の64乗
1無量大数は10の88乗
1センティリオンは 10の303乗。


物理攻撃力 約2232不可思議~約2523不可思議
魔法攻撃力 約2086不可思議~約2355不可思議
物理防御力 約1895不可思議
魔法防御力 約2105不可思議

スキル

ありとあらゆるすべて

アビリティ
ありとあらゆるすべて

装備:特になし(現在)
ありとあらゆるすべて(戦闘時)   
道具
ありとあらゆるすべて

 所持金 変動中常時加算  ありとあらゆる通貨に変換可能

使用可能施設
すべて

環境設定

好きに

迷宮探索1277日目にて最下層まで探索終了。常時穢れ掃討中



[19036] ナカガキ
Name: トマトケチャップのようになりたい◆0a08de93 ID:96b75671
Date: 2010/05/29 21:18
プロローグのテーマは

そこそこ納得できるチート化と意外な落ち

自分では、そこそこ目標達成できたと思っています。

チート化が急激過ぎると思いますがねwww

この後続くかは、皆様の反応次第ですが

寝てネタ思いついたら書こうと思っています。


話は変わりますが、昔、小学生のころ読んだライトノベルに『セイバーマリオネットJ』というものがありまして

ティーゲルとルクスが好きな自分は、けっこうこの小説が好きです

巻末の作者と、キャラクターの対談

ジャポネスティック会議?だったかな

それは楽しく読めたんですが

二次創作のオリ主が作者と対談してたり、作者が作品中で発言したりしてるのを見ていられないんですが何でなんでしょうか?

関係ない話でしたね。

この『チート化ダンジョン習作』を読んで

自分がチート化ダンジョンの浄水器にさせられたらな~とか、

俺だったら、こういう奇跡を起こして攻略するのにな~とか、

妄想して、楽しんでいただけたら幸いです。

最強物やチート物が好きな人が楽しめる作品が増える事を祈り

ナカガキの締めとさせてもらいたいと思います。

私自身はこの程度のものしかかけませんが、

理想郷やなろうで楽しい話を書い下さっている皆様と

この作品を呼んでくれた人に感謝をこめて

2010/5/28/21:16

トマトケチャップのようになりたい



[19036] 番外・偽神にチート化された人達1前編
Name: トマトケチャップのようになりたい◆0a08de93 ID:96b75671
Date: 2010/06/05 07:28
今回時系列とか凄く適当よ

誤字もきっと一杯


――――――――――――――――――――――――――――


真・質量無双

はじめましてこんにちは、鈴木一です
いつも、いつも二次創作の最強物を読んでは、俺も転生とかトリップしたいなとか思っていたら、本当に転生できることになった。

童貞をこじらせて魔法使いになってはや十三年、急に起きた心筋梗塞でアナニー中に死亡した俺を哀れに思ったらしい。
女神様は見た目ベルダンディーなのにドSでその死体を、警察の人や発見者のアパートの管理人さらに、両親のいない自分の唯一の肉親の妹(23)が、尻穴にバイブ突っ込んだ43のおっさん(俺)の死体を見ているところを俺にも見せてくれた。

女神様は、スッゴイいい顔で笑ってた。見た目ベルダンディーなだけ合って、すっごく可愛いんだけど、その可愛い顔でののしるのやめてください

何かに目覚めそうです。悔しい、けどッ、ビクンビクン


正直、死にたい


いやしんでるけどさ。

せっかくの転生チャンスなのだが、問題があった。
見ればわかってくれると思うが、正直不細工とかキモイとかの範疇を超えてひどい容姿をしている。

ピザでハゲでクサイくて剛毛。

汚く黄ばんだ歯並びの悪い歯。

死んだ魚のような目

そして油っぽいく不衛生で吹き出物だらけな肌

こんななりで転生しても、ハーレムは愚か嫁もできないことだろう

此度の人生では、こんな容姿のせいでトラウマがかなり製造されたので転生後はイケメソになりたかった。

しかし、女神様が言うには容姿をいじってしまうとたいしたチートができなくなるうえに、転生後の世界とチート能力を選べないらしい。

弱い能力しかもらえないのに、危険性の高い世界に転生したらと考えると恐ろしいが、それでも俺はイケメンになりたいんや。

ということで俺は、上限一杯にイケメンにしてもらい見知らぬ世界えトリップしたのだ。





――――――――――――――


久しぶりです、皆さん

転生してから、5年たちました。

自分は呉の地の近くで商家の次男やってます。

転生先の世界は真・恋姫無双の世界です。

正直これはかなりの幸運でした。理由は自分の持つ二つの異能との相性の高さと、原作知識というものがあるだけでも大きな武器になるからです。

自分の持つ異能のひとつは、限界まで最高の品質にあげた容姿が異能と化しているもので、通称[魔貌]。

[魔貌] どんな人物も魅了する魔の美貌。対人戦において敵の能力を落とすことができる。異性の場合のほうが大きく落ちる。この能力は女難を呼ぶ

マイナス面もあるかもしれないが、実力者が総じて女性であるこの世界ではこの養子は優れた武器となるとおもってます。

もうひとつの異能ドS女神様がくれたもので、名称は[サイズ変化]。


[サイズ変化] 指定したもののサイズをある程度自由に変えられる、倍率、縮小率などの使い勝手は使い手の錬度次第である。体積だけではなく、質量も増える

この能力、生まれてすぐは大して使い勝手がよくありませんでした。ある程度自由に動けるようになった2歳のときに誰にも見られない場所で使ってみたのですが0.9から1.1倍が限度で、触ってないと発動できないという超微妙能力でした。

しかし、現代の供給過多な食糧事情に慣れた元ピザが小さな商家の少ない食事に満足できるはずもなく、さらに、きたる戦乱に備えて武道の猛特訓(現代知識と元大人というアドバンテージのせいで勉強時間が少なくて住むため、一日10時間から15時間はやる)をしてる自分にはもっと栄養が必要なわけで、生存本能と欲求が入り混じった能力使用で毎日食事を口に含みながら巨大化するという形で能力を使っていたら、たった二年で大幅なサイズ変化がでできるようになりました。

物や条件によって変換効率が変わるのですが、基準として使っている5斤(約1㌔)の石が0.5倍から18.7倍までのサイズ変化がでできるようになりました。
縮小はあまり使わないからあまり伸びませんでしたが、少しずつではありますができるようになってきました。

さらにいくつかの実験から、能力特性が見えてきました。

・何でもサイズ変更が可能だが変換効率にいろいろな面で差が出るということ。

・生物は知能が高いほど変換効率が落ちる、自分以外人間だとほぼゼロ、自分でも10分の一まで落ちる。


・自分と親しい生物は変換効率が上がる。二年前にもらった子馬の黒聖(命名・父厨二すぐるww)に対して力の通りがよかった。事から発見した。


・縦、横、高さのどれかひとつ、または二つのみだけでもサイズを変えられる。また部分的巨大化も可能


・触れてなくても、巨大化は可能。しかし変換効率が下がる。距離が開くほどやりづらい。現在1里(約400m)で10分の1ほど

・壊れるほど愛しても3分の1しか伝わらない純情な感情(兄の初恋時の恋心)は変換不可能。


・見えないものも半分ぐらい変換効率は落ちる。触ってないときの効率の落ち具合とは加算式で乗算式ではない。約二分の一になる

・範囲で巨大化も可能だった。胃の中二倍で胃の内容物が二倍になった。これも効率が落ちる。

・上記のことからあいまいな認識でも対象と範囲を選べることが解った。対象や範囲を口にして認識を強めると少しだが効率が上がる。

・質量の少ないものは、巨大化しやすく縮小しにくい、質量の多いものは巨大化しにくく縮小しやすい。

・水や粉末は、容器が巨大化すると中身も増量する。


この能力は、使えば使うほど成長していくのでいろいろ楽しい。ドS女神様はかなりいい能力をくれたと思います。ドS に見えて実は優しい、いいツンデレです。女神様愛してる

さらに、食べ手に食べても動く限り太らないこの世界は正直優しい。特訓しまくれるのも正直そのためです、この世界に氣というものが存在しているのを知っていたので、赤子の頃から、美人な母と、赤ちゃんプレイの合間に某狩り人風に修行してたら氣が出ました。

今では男の子の夢、カメハメ波撃てます。
アバンストラッシュ、グランドクルス小(ヒュンケルリスペクトのためクロスじゃなくてクルス)ができます。


こうして俺はやばいくらいに楽しく特訓しています。たまに魔貌のせいで誘拐されそうになるけど、いい実戦訓練になってます。問題は兄父母妹全員が俺の魔貌のせいで家族愛が重いことくらいです。

まぁ、幸せだけどね。



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ヒャッハー

マジでチート状態の鈴木一改め、姓は紅、名は旋、字は志頂(しちょう)

男なので真名は無い。19になった現在、黄巾の乱まであと少しといった今日この頃(西暦182年だと思われる)。極貧商家はいつの間にか三国一の大商家と化していた。

鉄や金、銀などを貿易で取引して輸入、能力で増加し売却という他社にはまねできない紅家オリジナル商法があたりに当たった。

できるだけ海外を相手にすることで原作への影響を減らした。どこからこの金が出たのか聞かれたから、自国に攻められると面倒なので、黄金の国ジパングの話をしておいた。巨大化した米などの食物はジパング産ということになっている。

ジパングへの航路は秘匿しています。

日本ではなくジパングです。きっとこの世界の未来では黄金の国ジパング伝説は凄いものになるでしょう。

ちなみにうちの商家の交易船は二世紀なのに船の性能が中世レベル以上です。見た目二世紀だが性能は中世以上って形になっています。

他の商家から見るとうちは

ハイリスクハイリターンな海上交易を優秀な航海士の手によって乗り越え莫大な富を築いた、博打打ちのような商家となっているようです。

普段から無駄にオタク知識付けといてよかったぜ。さらに恋姫の世界であるおかげで職人の腕が異様に高く実際の二世紀の技術レベルを凌駕していたおかげでもありますね。

我が家で働いているのは、食うに困ったものや、体に障害のある家族を抱えているもの、家族のために薬が必要なものたちに慈善的な感じで施しをし、囲い込んでいるのでチート能力は秘匿されています。

現在この地を治めている袁家は昔「金寄こせゴラァ(゚Д゚ )」といちゃもんをつけてきたので、私が直接交渉に赴き、蜂蜜を毎月大量に治めるというだけで話をつけました。

さらに商家なのに独自に兵を持つ許可と、港町ひとつの自治権をもらいました。

魔貌凄い。

でも無理やり婚姻を迫られました。

魔貌怖い。((((;゜Д゜)))



袁術がもう少し大きくなったら結婚することにorz
まあ、その前に滅びるっぽいけどねw


ちなみに俺は呉に付くことにします。黄蓋好きです

ババア、くぁわいいよババア(*´д`*)ハァハァ


集めた兵も、呉のために使うことになっています。

そのためにも周瑜に渡りをつけなくっちゃ

いってきますーヾ(*´∀`*)ノ




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視点変更




その日、会合は正午、紅家の商店の奥の客間でおこなわれた。

表向きは兵のための武器防具の買い付けのための商談となっているが実際は違う。

強大な武と、幾たびの航海を大成功に終わらせた凄腕の航海術、神すらをも落とすといわれている魔の美貌の持ち主、紅家次男からの呼び出しだった。

普通商家、それも次男からの呼び出しなど聞く必要性は無いのだが、大商家の紅家であるならば話は別だ。次男でありながら実権を握っているのだというのは周知の事実だった。

それに、孫呉を支援する用意があるといわれれば、現在の衰退した孫家が無視できる訳が無いのだ。

といっても、相手は商家の者。しかも、どこにでもあるような小さな商家を三国一の

大商家にまで押し上げた、あの神美鬼謀の紅旋志頂(こうせんしちょう)

支援の対価に何をとられるかわかったものじゃないのだ。客間で志頂を待ちながら、周瑜は気を引き締める

しかし、次の瞬間にはそれは実に無意味な行為となっていた。

客間に入室してきた男を見て周瑜の頭は真っ白になった。あの神算鬼謀とうたわれた周公瑾の頭脳は完全にフリーズしていた。

男の猛毒のような魅力に周公瑾は犯されていた。

気づけば紅志頂の自己紹介から始まり、商談、紅志頂の孫後に対する支援についての説明までの話が終わっていた。

支援の理由は袁家との婚姻が嫌だという実にくだらない物と、呉が好きだからというなんともいえない理由だった。支援に対する対価は実に妥当なもので何の問題も無かったように思う。今になって再度証書を読み返してみても何の問題も無い。むしろ考えうる限りの最高の条件だといってもいい。

「この条件で、商談成立ということでよろしいですか」

「ッ、ああ!!よろしく頼む。」

商談が始まってから、初めて発した言葉がこれだった。

(クソッ、何が神算鬼謀だ!!なんて醜態だ。善意に満ち溢れた契約内容だからよかったものの、紅家が敵対していたらト考えるとゾっとする)

周瑜はそんなことを考えてながらも、証書に印を押し契約を成立させた。
まともに見るとまた固まりそうなので、眼鏡をはずして紅志頂に向かい頭を下げる

「商談に来たというのに、まともに反応もせず大変失礼をした」

「気にしないでください、どなたも似たような感じですから。むしろ迫ってこなかっただけでも凄いと思いますよ。やはり、仮面でもつけるべきですかね?」

普通は迫られるのかよ、とか思いながらも周瑜は頑張って返答する。目が悪いためほとんど何も見えないような現状だが、そのせいかそれ以外の感覚が強化されている。今まで気にも留めなかった、紅志頂の声だとか、匂いが、周瑜を攻めるのだ。

必死にならないと、返答できない!!

「神すらをも堕とす美貌と聞いていたがこれほどとは思わなかった、正直に言えば仮面をつけてもらえるとありがたいな」

いやもう本当につけてください

そう願いながらも、周瑜は志頂と別れるまで頑張り続けた。

(もう二度と合いたくない。だけど凄く会いたい。なんなんだこの気持ちは!!)

孫策の元に買える途中、周瑜はほほを赤く染め涙目になっていた。

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そして二年後

来たぜ黄巾の乱!!

暴れまわる暴徒に、立ち上がる群雄

世はまさに、大三国時代。





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