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イスラエル軍、ガザ支援船を拿捕 兵士が乗り込む

2010年6月5日21時28分

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 【エルサレム=井上道夫】イスラエル軍は5日、アイルランドからパレスチナ自治区ガザに向け地中海を航行していた支援船「レイチェル・コリー号」に兵士が乗り込み拿捕(だほ)した。衝突は発生せず負傷者は出ていない模様で、イスラエル南部のアシュドッド港に向かった。

 イスラエル軍が5月31日に6隻の支援船を拿捕した際、トルコ人ら9人が死亡、国際的な非難が集まっている。

 同軍の説明によると、5日午前、ガザ沖合で警戒にあたっていた艦船がコリー号に対し、無線で「ガザ地区は封鎖されている」と呼びかけ、アシュドッド港に寄港するよう要請。当初、コリー号は拒絶していたが、最終的に乗員の承諾を得て、兵士が乗船したという。イスラエルは、積み荷を検査した上で、同国がガザに搬入する意向を示している。

 コリー号は、マレーシアのマハティール元首相が設立した平和団体「ペルダナ・グローバル・ピース」などが支援。同国やアイルランドの人権活動家ら約20人が乗船。1976年に北アイルランド和平運動でノーベル平和賞を受けたメイリード・マグワイアさんも乗っているという。

     ◇

 〈イスラエルのガザ封鎖〉

 イスラエル政府は、イスラム組織ハマスが2007年6月にパレスチナ自治区ガザを武力制圧して以来、ガザへの人や物の出入りを厳しく制限。海域も事実上封鎖しており、08年12月には外国船のガザ入港を禁止した。150万人の人口を抱えるガザでは燃料や建築資材などが不足。エジプトとの間にトンネルを掘って、密輸でしのいでいる。

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