威力業務妨害:運動場に無断でミカン植える…4人逮捕

2010年4月6日 13時58分 更新:4月6日 23時17分

小学校の運動場に植えられたミカンの苗木=宮崎県日向市で2010年3月25日、甲斐喜雄撮影
小学校の運動場に植えられたミカンの苗木=宮崎県日向市で2010年3月25日、甲斐喜雄撮影

 宮崎県日向市の市立幸脇(さいわき)小学校(島田尚人校長、16人)の運動場に土地の所有権を主張する男が無断でミカンの苗木を植えた問題で、県警日向署は6日、同市幸脇、無職、福田究(きわむ)容疑者(59)と知人の男3人を威力業務妨害容疑で逮捕した。容疑を認めているが「自分の土地だから植えた」と主張しているという。

 逮捕容疑は3月19日午後5時半ごろ~同22日午後7時ごろ、運動場に重機で穴を掘ってミカンの苗木130本を植え、運動場の使用を不能にし、業務を妨害したとしている。知人の男3人は、日当5000~6000円で作業を手伝ったとしている。

 日向市教委は土地を1925(大正14)年に地主らから買収したとしているが、不動産登記に記録の一部しか残っておらず、所有権を巡って20年ほど前から福田容疑者と市側で話し合いが続いていたという。市は近く土地の所有権を明確にするため民事訴訟を起こす意向だが、一方で福田容疑者に土地の固定資産税を支払わせていたことも分かっており、市側の落ち度も指摘されている。苗木は3月27日に市職員らが撤去した。【川上珠実】

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