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細川政権に続いて、また民主政権を壊した社民党の大罪

【政治・経済】

2010年6月2日 掲載
 それにしても、やっと政権交代で選ばれた鳩山政権を瓦解させた社民党の罪はとてつもなく大きい。16年前、やはり非自民党で誕生した「細川・羽田」政権を壊したのが社民党の前身の社会党だった。また同じことをやったのだ。2度までも、自民党に代わる新しい政権を壊すとは、度し難い連中ではないか。
 社民党は、普天間問題でゴネて政権を飛び出しただけじゃなく、内閣不信任案、問責決議案にも「賛成」の意向を示して、鳩山首相を追い込んだ。この参院での社民党の問責決議案賛成が、鳩山辞任の決定打になった。
「社民党の参院議員5人が離れることで、民主党は国民新党を含めても、過半数といっても1議席上回るだけになっていた。小沢幹事長周辺は、何とか民主党内を引き締めてきたが、何人かの造反者が出るのは避けられない情勢だった。問責決議案が賛成多数で可決されたら、鳩山首相は片翼飛行になってしまう。参院で拒否された首相ということで、イメージはさらに悪くなり、参院選を先頭に立って戦えなくなる。そういう事情を説明されて、首相も辞任の決断をしたのでしょう」(政界関係者)
 社民党が、普天間問題を口実に“野党”に転じたのは参院選のためだ。とくに福島瑞穂党首は今回が改選。ここで目立って有権者にアピールする必要があると、テレビに出まくり、鳩山首相をなじってきた。党首がこれだから、社民党は鳩山政権と距離を置かざるを得なくなった。それで問責決議案が焦点になっていたのだ。
 だが、社民党は自分たちが推進してきた労働者派遣法改正などでは、民主党政権とは手を組んでいくと言っている。まったく身勝手、虫のいい連中だ。
 鳩山辞任後、新しい首相は社民党と連立協議に入るそうだが、そんなことをしたら、議員12人の弱小政党をますます付け上がらせるだけだ。また基地問題で撹乱されるだけ。鳩山問責決議が不要となった以上、民主党はこんな裏切り政党は勘当すべきだ。
~2010年6月2日以前の記事~