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2010年6月4日(金) 19:20 |
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県有種牛の分散飼育始まる
宮崎県の口蹄疫の感染拡大を受け、岡山県は万一県内で発生した場合、種牛の消滅を回避するために、4日、おかやま和牛の種牛の一部を別の牛舎へ移し、分散して飼育をはじめました。
種牛は4日午後、岡山県の職員によって美咲町の県畜産研究所から赤磐市の県農林水産総合センターへ移動しました。 分散飼育を始めたのは、おかやま和牛の種牛16頭のうちエース級の西花8とエース候補の牛、合わせて6頭です。 岡山県畜産課によりますと、赤磐市へ移動後、牛自体に液体の消毒液を塗り、牛舎の周囲にも消毒液を散布したということです。 一方、こうした対策が進む中、JA岡山中央会や各地区の畜産関係者らが岡山県庁を訪れ、口蹄疫がこれ以上拡大しないよう消毒など防疫体制の強化を要請しました。 現在、岡山県内では約5万5千頭の牛と4万3千頭の豚が飼育されています。 要請書には、十分な防疫資材や獣医師などの確保、またJAグループなどが行う防疫対策に要する経費の支援などを求めています。 要請に対して岡山県は、現在畜舎の周辺で実施されている消毒体制を畜舎内にまで広げることや、各畜産農家に配布されている消毒剤の補充も継続することを約束しました。
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