プロ野球、旧福岡ダイエーホークス(現ソフトバンクホークス)の元オーナーで、ダイエー創業者の故中内功氏の次男正容疑者(50)=東京都港区高輪1の27の37=が、功氏からの贈与約5億5千万円を申告せずに贈与税約2億7千万円の支払いを免れたとして3日、さいたま地検に相続税法違反の疑いで逮捕された。
逮捕容疑は、2005年8月に功氏から約5億5千万円の提供を受けたのに贈与財産として申告せず、贈与税約2億7千万円を脱税した疑い。
正容疑者は05年2月に東京都大田区の自宅を約12億円で売却、自身の債務返済に充てた。自宅敷地の一部に功氏の所有権があり、地検は売却代金のうち約5億5千万円が、正容疑者への贈与にあたると判断した。
功氏は同年9月に死去。正容疑者は贈与の事実を隠すため、毎月一定額を功氏側に返済しているように装っていた。認否は留保している。
正容疑者は01年、当時球界最年少で福岡ダイエーホークスのオーナーに就任。ソフトバンクへの球団譲渡後も06年まで名誉顧問を務めた。