7回裏無死、T−岡田(後方)の自打球に跳びつく先発バルデス
|
 |
1軍再昇格後初の先発マウンドに臨んだバルデスは、6イニング0/3を投げて4安打無失点。勝ち投手の権利を持ったまま交代したが、魔の8回裏に吹き飛んだ。
「良いピッチングができたと思うけど…」。無念の表情を隠せなかった。前回登板の5月1日の広島戦ではボークを2度も取られた末にKO。2軍落ちを宣告された。森ヘッドコーチから、(1)ボーク癖の克服、(2)クイック投球の上達−と2つの宿題を課された。
「ファームに行っていろいろ研究して、1軍で勝てるように練習してきた」。打撃練習用のネットを目掛けたセットポジションからのけん制の練習を日課に。ストップウオッチで秒数を計ってもらい、クイック投球に要する時間を少しでも詰めようと努力した。
1軍合流の前日、オレンジ色に染めていた髪の毛を真っ黒に染め直すなど“改心”も見られた。痛い1敗の中、先発ローテが苦しい状況でバルデスのナイスピッチは大きな収穫だ。 (中谷秀樹)
この記事を印刷する