オリックス−中日 5回表2死一塁、16号2ランを放ち、ベンチで迎えられる和田。左は迎える先発バルデス(小嶋明彦撮影)
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◆オリックス10−7中日
衝撃的な逆転負けの中、救いはベテランのバットだった。39歳の谷繁。そして37歳の和田がどでかい一発を放った。
まずは和田。2点リードの5回2死一塁、金子千のチェンジアップを中越えにたたきこんだ。2試合連発となる16号2ラン。「何とかしようという気持ちがホームランになりました」。前カードの最終戦となる5月30日のソフトバンク戦(ヤフードーム)では5打数無安打だったが、今カードは2試合ともに一発とマルチ安打とマークした。調子は再び上昇気流に乗りつつあるようだ。
そして谷繁は打った瞬間、本塁打と分かる当たりだった。8回2死一、二塁。加藤の速球をレフトポール付近に突き刺した。5月は6試合連続ノーヒットで終えたが、6月はいいスタートを切った。前夜は決勝の2点タイムリー、この日は2安打を放った。
ただ敗れただけに、試合後はともに下を向くばかりだった。和田は「何もないです」とだけ言った。女房役でもある谷繁は「絶対に負けてはいけないゲーム。7点差で負けてはダメでしょう」と責任を背負った。せっかくのバットの好調ぶりを、次こそ勝利に結びつけたい。 (清水裕介)
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