テコ入れはコーチ陣だけにあらず。この日、故障で離脱した吉見も含めて一挙4投手の出場選手登録を抹消。新しい力を投入して今後の6月戦線に挑む。
2日のオリックス戦(スカイマーク)で8回の1イニングに7失点の元凶になった鈴木、長峰と痛恨のサヨナラ3ランを被弾した金剛が抹消。代わって1軍合流が通達されたのはプロ2年目の高島だ。今季は主に中継ぎで19試合で1勝3敗1セーブ、防御率2・20の好成績。1軍に昇格すればプロ入り初。イキのいい右腕に白羽の矢が立った。
「きょう(昇格を)言われました。緊張すると思うけど、自分のピッチングをしたいですね」
19歳の若武者に加え、苦労人の左腕にも1軍切符が用意された。左ひじ痛でリハビリを続けてきた久本だ。今季は19試合で1勝3敗1セーブ、防御率3・91。昇格すれば07年以来3年ぶりとなる。「1軍は(07年の)アジアシリーズ以来になりますね。何とか力になりたい。ファームでやってきたことを出していきたい」と気合を入れた。
もう1人が開幕ローテ入りするも不振で2軍落ちしていた山井。2軍では5試合で4勝1敗、防御率2・53。こちらは吉見の代役として4日のロッテ戦(ナゴヤドーム)で先発しそうだ。
「前は無駄な四球でリズムを崩してきた。今回は変な四球を出さずに自分の投球をしたい」
この日、ナゴヤ球場での練習で通達された3投手は気合十分。なかなか加速できない落合竜の起爆剤になるか。 (兼田康次)
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