1月24日に最愛の母・後藤時子さん(享年55)が自宅から転落死する不幸に見舞われた、歌手の後藤真希(24)が3日、都内でライブイベントを開催し、悲しみを乗り越えて活動を再開した。パフォーマンスを披露するのは2009年12月23日にイベント出演して以来。会場には時子さんのための席も用意した。母と復活を待ち続けてくれたファンへ…ゴマキは涙の熱唱を届けた。
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「すいません。なんか変なものが出てきました。珍しいことです」‐。
ステージ上で輝く後藤を見るため、時子さんは頻繁にライブ会場に足を運んでいたという。母の姿を思い出したのか、新曲「宝石」を歌っていたゴマキの声は涙で詰まった。後ろを向いて目頭をぬぐうと、ハニかむように笑いながら必死に歌声を紡いだ。その姿を会場のファンが手拍子で後押しした。
まさに母にささげる涙の“復活唱”だった。会場には、時子さんのための席を用意。ライブ前にも「天国で『見てるから頑張れよ』って言ってくれてると思います」と涙ながらに話していた。
ゴマキは1月28日の葬儀では気丈に時子さんを天国へと見送り、泣き疲れ、憔悴(しょうすい)した姿を見せた。それでも、2月1日には公式HPで「亡き母が楽しみにしていた次の作品を1日でも早く皆様に届けられるよう頑張ります」と前を向き、楽曲制作を再開した。
パフォーマンスを披露するのは、09年12月23日にゲスト出演したイベント以来。avex移籍後、初の個人名義のCDとなるミニアルバム「ONE」(7月28日発売)を引っ提げ、自分の口からファンに復活を報告したいとスポットライトの下に戻ってきた。
開演と同時に公式HPもリニューアルされた。ライブ後には自らの提案で、来場した200人全員との握手会も開催。ゴマキの新しい歌手生活が幕を開けた。