前半、シュートを決める浜松大のシダット・ジャーラ(撮影・佐々木彰尚)
「西日本学生バスケット、大院大81‐76浜松大」(2日、大阪府立体育会館)
男子の3回戦と女子の3回戦が行われた。男子では大阪学院大が東海1位の浜松大との激戦を81‐76で制した。浜松大は共に宮崎・延岡学園高出身のセネガル人留学生Cシダット・ジャーラ(2年)とPG和田力也(2年)が攻守にチームをけん引したが、あと一歩及ばなかった。3日は男子4回戦8試合と女子4回戦8試合が大阪府立体育会館で行われる。
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非情なカウントダウンを黙って聞くしかなかった。序盤こそ優勢だったが、最後は競り負け初戦で姿を消した。「浜大が弱いわけじゃない。気持ちが強くなかった」。お祭り騒ぎの大院大スタンドを横目に、ジャーラは名残惜しげにコートを後にした。
“兄弟”でゲームを支配した。宮崎・延岡学園高の同期・和田の速攻からジャーラが得点を量産。「何をしたいかアイコンタクトで分かる」とポニーテールの相棒を見やれば、和田も「ずっと一緒にやってるから息が合う」と信頼を寄せた。
高校の教室ではいつも隣同士。「アルファベットで『おはよう』って教えてました」と和田は目を細める。試合後、ジャーラは声高に「とにかく練習」と叫び続けた。210センチと168センチの“でこぼこコンビ”が汚名返上の先導を切る。
(2010年6月2日)