ゴマキ涙こぼれた…母の死から４か月、ライブで復帰

復帰ライブで亡き母を思い涙する後藤真希

　今年１月２４日、実母・時子さん（享年５５歳）が急死。ショックで活動を休止していた歌手・後藤真希（２４）が３日、東京・渋谷の「ＤＵＯ　Ｍｕｓｉｃ　Ｅｘｃｈａｎｇｅ」でミニライブを行い、活動を再開した。ライブ前に会見を行い「今、前向きです」と復帰を宣言。客席に亡き母の席も用意。「いつもの母だったら『見てるから、頑張ってよ』と言ってくれると思う」と涙をこぼした。温かく見守る２００人のファンを前に３曲を熱唱し、新たなスタートを切った。

　ライブ直前、復帰会見を行った後藤。天国の母を思い、涙を浮かべた。「ライブをやることは知っていると思うので、あえて（墓前に）報告はしてません。いつもの母だったら『まぁ見てるから』…」。ここまで話すと、こみ上げたものを抑えきれなくなった。それでも前を向いて「『まぁ頑張れよ』と言ってくれると思います」と言葉を絞り出した。

　今年１月、母が都内の自宅３階から転落死。それから４か月たった。「しばらく本当に悩んでいたんだけど、家族だったり、仲のいい友達だったり、ファンだったりのおかげで、ここまで気持ちを前向きにすることができた。今、前向きです」。ヘアスタイルも少し短くボブカットにし、心機一転の心境をのぞかせた。

ファンの前で３曲を熱唱した後藤

　ステージに立つのは昨年１２月２３日以来。バンドスタイルのステージも約２年ぶりで、温かく見守ってくれたファンに「温かい声援と気持ちを受けて、やっとこの場に立つことができた」と感謝の気持ちを伝えた。２階席の中央最前列には、ライブが好きだった母のための座席を用意。そこを見つめ、熱唱中、うっすらと涙を光らせた。

　昨年秋から準備に取りかかりながら、このアクシデントで止まっていた「後藤真希」名義のエイベックス移籍第１弾のミニアルバム「ＯＮＥ」も７月２８日に発売することが決定。「自分の口からみなさんに言いたかった」とファンに報告。わずか１５分ほどのステージだったが、終演後は全員との握手会も開催し、感謝の気持ちを伝えた。

　この日から活動を本格化する。「７月からイベントにも出演していきたい。歌を伝える難しさもあらためて実感しているし、今は自分も心から楽しんで曲を作っている。みんなにもそういう思いで聴いてもらえれば」。ショックを払拭（ふっしょく）し前に進む。

　◆セミヌード挑戦　〇…後藤は７日発売のファッション誌「ＧＬＡＭＯＲＯＵＳ」でセミヌードにも挑戦している。「一つ殻を脱ぎ捨てて、新しいものに向かっていく感覚でした。殻を脱ぎ捨てられたかは、これから」と言い「ビックリするファンの人もいるか分からないけど、とても良い作品ができた、と思っている。キレイに撮れているので、見てもらいたい」と話した。

　◆後藤　真希（ごとう・まき）１９８５年９月２３日、東京都生まれ。２４歳。９９年８月に「モーニング娘。」に加入。中心メンバーとして活躍する一方、「プッチモニ」として発売した「ちょこっとＬＯＶＥ」もミリオンセールスを記録。２００２年９月に同グループを卒業した後、ソロ活動を続けていたが、０８年６月にエイベックスに移籍した。