北の湖部屋荒げいこ！申し合いはそんきょなし！

ひしめき合いながらすり足をする北の湖部屋の力士たち

　木瀬部屋の力士らが転籍し、力士総勢４７人と角界一のマンモス部屋となった北の湖部屋が荒げいこを導入する。５日から始まる申し合いに部屋付きの山響親方（元幕内・巌雄）が４日、「そんきょなしでやらせる」と明言。すでに仕切りは待ったなしで行うことは決まっているが、これに加えそんきょなしなら休む間もない荒げいこになる。マンモス部屋ならではの厳しいけいこで全員が切磋琢磨（せっさたくま）する。

　けいこが厳しさを増す一方でちゃんこ場は悲鳴を上げていた。合流初日となった３日の朝のちゃんこで８升もの米を炊いたが、まったく足りなかったことが判明した。急きょ、近所の弁当店で１万円分のごはんを買い込んで急場をしのいだという。非常事態を受け山響親方は「今日から１０升に増やします」と宣言。夕食も合わせると１日で２０升を消費することになる。

　この日朝のちゃんこは湯豆腐。ちゃんこ長の序二段・北斗龍によると、これまで豆腐は６丁だったが１８丁に増やしたという。さらに具材の鶏肉もこれまでの５キロから１８キロも買い込んだ。「これでも足りないかもしれません」と北斗龍。けいこもちゃんこも北の湖部屋が熱い。