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第94代首相に菅氏 仙谷氏が官房長官 蓮舫は…

衆院本会議で第94代首相に指名され、起立し一礼する菅直人氏
衆院本会議で第94代首相に指名され、起立し一礼する菅直人氏
Photo By 共同

 民主党は4日の両院議員総会で、菅直人副総理兼財務相(63)を新代表に選出、菅氏はこの後の衆参両院本会議で、退陣した鳩山由紀夫首相(党代表)の後継の第94代、61人目の首相に選出された。

 菅氏は官房長官に仙谷由人国家戦略担当相の起用を内定。代表就任に伴い復活させる方針の党政調会長との兼務を検討している。党幹事長には枝野幸男行政刷新担当相を充てたい考えだが、党内で異論が出ており調整を続けている。事業仕分けを担当した蓮舫参院議員の入閣も浮上している。

 菅氏は代表選で樽床伸二衆院環境委員長(50)を破った。新内閣の発足は、菅氏が体制構築に時間をかけたいとして8日になる。代表選後、国民新党の亀井静香代表と会談し、連立政権継続で合意した。

 衆院本会議での投票結果は、菅氏313票、谷垣禎一氏116票、山口那津男氏21票、志位和夫氏9票、福島瑞穂氏7票、渡辺喜美氏5票、平沼赳夫氏5票、舛添要一氏1票。党代表選で菅氏は291票を獲得、樽床氏は129票だった。

 菅新首相の誕生に伴って空席となる財務相については、野田佳彦財務副大臣が昇格するとの見方が強い。仙谷、枝野両氏が現在のポストから離れた場合の後任として荒井聡首相補佐官の入閣も取りざたされている。国会が開会中であるため、鳩山内閣からの閣僚の交代は小規模にとどまる見通しだ。

 菅氏は政見演説で、小沢一郎前幹事長の下で廃止された政策調査会の復活を表明。小沢氏らの「政治とカネ」問題の反省から「クリーンな政治」を掲げ、「脱小沢」色を前面に打ち出した。

 4日夕の民主党本部での就任記者会見では「政調会長が内閣の役職を兼ねることを検討してもいいのではないか」と述べた。民主党が野党時代に設置していた「次の内閣」で官房長官と政調会長を兼務させていたことが念頭にあるとみられる。

 菅氏は衆院当選10回。市民運動家から1980年、衆院議員に初当選。自社さ政権の96年、厚相に就任。同年には旧民主党を立ち上げ、代表、代表代行を歴任。鳩山内閣では副総理兼国家戦略担当相に就任し、今年1月から副総理兼財務相に転じた。

 樽床氏は「世代交代」を主張、小沢氏系の中堅・若手グループなどに働き掛けたが、伸び悩んだ。

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