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「まずは国民の信頼回復」 菅民主新代表の政見演説要旨

2010年6月4日12時48分

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写真:最後の閣議で鳩山由紀夫首相から渡されたメッセージを手に、立候補の演説をする菅直人氏=4日午前11時19分、国会内、川村直子撮影最後の閣議で鳩山由紀夫首相から渡されたメッセージを手に、立候補の演説をする菅直人氏=4日午前11時19分、国会内、川村直子撮影

 今日9時から鳩山内閣としての最後の閣議があった。鳩山首相から小さなメモをいただいた。「日米、日中、日韓、よろしくお願い申し上げます」と書かれていた。

 この最終閣議で、鳩山首相が発言をされた。首相自身が取り組んできた大きな課題を、どういう立場になろうとも引き継いでもらいたいというお話をいただいた。第1は地域主権の改革。第2は新しい公共。第3は東アジア共同体。第4は地球温暖化対策。私はまずこの4点を私自身の目標として全力で取り組むことを約束する。

 まずやるべきことは、国民の信頼を回復する。政治とカネの問題の一つのけじめを鳩山首相につけていただいたが、全議員、全党員にかかわる。まさに襟を正さなければならない。自分の心に問うて、私も100%真っ白というところまで自信はないが、できるだけ、個人の皆さんからの浄財で政治活動を続ける気持ちで全力でやってきたつもりだ。そのことをしっかりと皆さんと共に行うことで、国民の信頼を回復する。

 第2には、この20年間、日本の経済、社会、どんどん行き詰まっている。成長は止まり、自殺は年3万人台、若い人も仕事につけない。社会保障も不安になる。自然現象ではない。まさに政策の間違いだ。強い経済、強い財政、強い社会保障は一体として実現できる。この実現のために皆さんと頑張りたい。

 外交は、まず国民自身が自らの責任を、自らの覚悟をどれだけ持っているかによって、その強さが決まる。わが国は北朝鮮の問題をはじめ、多くの課題を抱えている。国民の皆さんの責任と覚悟をしっかりと、私たちがその模範となるように外交も進めていきたい。日米基軸、そしてアジアの発展をわが国につなげていきたい。

 民主党の代表として、みんなが参加できる民主党にする。そのためには政調をぜひ復活させたい。

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